子供坐禅会をしていて気になること・・・・

東光寺(静岡市清水区横砂)では、小学生の長期休暇に合わせて子供坐禅会や、境内の保育園の園児が坐禅に来る坐禅体験など子供が坐禅をする機会が多くあります。
数えてみますと年間70回ほど・・・・
坐禅会の内容は
・坐禅 10分~15分
・休憩
・坐禅 10分~15分
・読経
・法話(仏教の話)
・茶礼(されい)
となっています。 茶礼【されい】とは禅宗の作法で行儀よくお茶を飲むことですが、東光寺ではできるだけお茶請けとなるお菓子を一緒に出すようにしています。
いつの時代も子供はお菓子が大好きです。
私も子供の頃、坐禅会に参加する目的の大部分を このお菓子が占めていた気がします。
ところがです!!!
最近、子供達が気になることを言うのです・・・・・
みんなではありません。あくまで少人数ですが・・・
それは・・・・

「 僕、○○(出てきたお菓子)苦手なんだよね~ 」
どんなお菓子が出てきても喜んでいた子供時代の私が聞いたら
「あ、そう。じゃあ俺がもらうね!」
と言って喜んでしまいそうですが、坐禅会を運営する側になると とても気になります。
一口(ネズミがかじったと感じるほど ほんの少し)だけ食べた羊かんがゴミ箱に捨てられていた時には愕然としました・・・
「飽食の時代になった」
とよく言われます。
飽食という言葉を辞書で調べると
食べたいだけ食べられて、食物に不自由しないこと。
と書いてあります。 食べ物に不自由はしなくても、心が不自由になっている気がします。
東光寺の坐禅会に出てくるお菓子のほとんどは、子供達のことを想い「よかったら使ってください」と言って檀家様や地域の方、坐禅会に参加してくれている子供の親御さんからの差し入れです。
たくさんの想いが入っているお菓子です。
確かに各自の好みに合わないものもの出てくることもあります。
全てを美味しく食べなさい!
とは言えません・・・
しかし、そのお菓子が目の前に置かれるまでに多くの人が多くの苦労が詰まっているということを感じとれれば
「うわ、これ にがて~」
なんて言えないはずです・・・・
でも、言えてしまう子供がいるのです。
言わせてしまう私達大人がいるのです。
「これ、苦手なんだよなぁ~」
と言う言葉を聞くたびに、私自身が反省しながら子供にいろいろと話させていただいています。
このような言葉を発することができてしまう環境に特効薬のようなものはありません・・・
地道に本当に大切なことを伝えていくしかありません。
・・・そんなことを考えながら 春休み子供坐禅会 の準備を始めています!
- 関連記事
-
- 「みる」ということ・・・ 見る 看る 観る (2016/03/04)
- お彼岸には、なぜ「ぼたもち」と「おはぎ」なのか (2016/03/02)
- 子供坐禅会をしていて気になること・・・・ (2016/03/01)
- 見守り、見守られる! (2016/02/28)
- 日本人が傘をさすのには理由があった!! (2016/02/27)