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毎週土曜日はインスタの日 【絵葉書 松樹千年翠】

600絵葉書 松樹千年翠


分解と再生を繰り返し、生き続ける



松はいつでも緑色で、千年も生きると言われる程長寿。


雪が降っても折れることなく強靭である。


これにあやかって、新年に祈りを込めて「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」という掛け軸を飾るところも少なくない。


また、絶えず緑色を保つことから、松の緑に私達が生まれたときから頂いている尊い心、仏心を感じることができる。


実に縁起の良い言葉である。




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さてここで、松に関する、修行中の恥ずかしい話を一つ…

そのお寺には松があり、根本には苔が生えていた。

苔が生えていない場所は豪快に竹ぼうきでサッサと掃くことができるが、苔の場所はダメ。

苔が取れてしまう。

手で松の枯葉を拾うしかない。

さっきまで、勢いよく広い場所を掃除していたので、途端に作業が遅くなったように感じる。

“めんどくさいなー”という態度が出てしまっていたのか、そんな私に大先輩が、

「なんで松の葉を拾うか分かるか?」

と質問をした。

「苔を痛めないようにするためです!」

私は自信満々に答えた。


先輩は何も言わずにその場を離れていってしまった。

“お!正解だったんだな!”なんて当時の私は思っていたのだが、その答えがわかるのはずっと後の話…




10年近くが経過したころに参加した勉強会で、ある和尚様が 


「松は緑と表現されるけど、枯葉は茶色だよね。私達は松の緑にばかり目がいってしまい、枯葉に気がつかない。枯葉を見れば松の緑の意味が分かるのに」


と言った。



その瞬間、「なんで松の葉を拾うか分かるか」と聞かれたことを思い出した。



私のトンチンカンな答えに先輩があきれたことに気がついた。

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「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」には続きがある。

【松樹千年翠 不入時人意】

「不入時人意」(ときのひとのこころに はいらず)である。

松は幾多の風雪にも屈することなく緑を保ち続けているけれども、その堅固なあり方に世の人々は気がつかない。

真実の教えというものは、実はあらゆる場所に様々な形で現れている。

しかし、それに気づける人はほとんどいない。

という意味だ。



「なんで松の葉を拾うか分かるか?」


という質問は、掃除方法や苔についての話ではなかったのだ。


松の緑は私達が生まれたときから頂いている尊い心、仏心を表している。


しかし、その緑がどのように保たれているのかを私達は見失いがちだ。





松は、緑を保ちながらも枯葉が落ちている。分解と再生を繰り返し、生き続けているのだ。


私達の心も同じだ。


生まれ変わり、死に変わる。


一呼吸の中に生死がある。


生死があるから仏の心を保つことができる。


一瞬、一瞬を大切にすることで限りなく湧き出る煩悩を払い、仏の心を保つことができる。


大先輩は、「松の緑と落ちた枯葉からそのことを学びなさい!!」ということを「なんで松の葉を拾うか分かるか?」との一言に込めてくれていたのだ。



松は今日も緑だ。


「分解と再生を繰り返し、生き続ける」ことを教えてくれている。



東光寺ではこのようなイラストの絵葉書を写経会のお土産として差し上げています!



東光寺写経会は
毎月23日 10時~開催しています。

詳しくはこちらをご覧ください。



【インスタで味わう仏教の教え】
毎週土曜日、更新です♪

般若心経㉗ 無苦集滅道 【むくしゅうめつどう】  【毎週土曜日はインスタの日】

600インスタ用 般若心経27 無苦集滅道

般若心経㉗ 無苦集滅道 【むくしゅうめつどう】

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初めてボーリングをしたときに


・ボーリングのピンの数は決まっていること
・倒し方に、法則性(投げ方、ボールの軌道など)があること


を教えてもらった。


最初から上手くはできなかったが、何回も繰り返しボールを投げているうちに、ストライクを取ることができた。


仏教では「この世や人生は苦しみに満ちた存在である」と説く。

さらに、「苦」を滅するために、お釈迦様が教えてくれた、八つの正しい行い(修行)である八正道があると説く。

なんだか、ボーリングと似ている。

ピンが苦しみであり、投げ方などが、八つの正しい行いである。


正しい投げ方を身に付ければ、次々に並ぶピンを倒すことができるように、

正しい行いを身に付ければ、苦しみを滅することができる。




般若心経では、このことを

無苦集滅道 【むくしゅうめつどう】

苦集滅道も無い


と表現している。



苦とは苦諦【くたい】
集とは集諦【じったい】
滅とは滅諦【めったい】
道とは道諦【どうたい】


を表し、


苦諦【くたい】とは、この世や人生は苦しみに満ちた存在であるということ
集諦【じったい】とは、その苦となる原因を考えること
滅諦【めったい】とは、苦しみの原因を滅すること
道諦【どうたい】とは、原因を滅する道があること


を示している。

その道を八正道という。


つまり、私達は苦しみに満ちたところにいるが、その苦しみを滅する方法があることを般若心経は無苦集滅道 【むくしゅうめつどう】という一言で教えてくれている。



【インスタで味わう般若心経】
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般若心経㉖ 亦無老死尽 【やくむろうしじん】 【毎週土曜日はインスタの日】

600インスタ用 般若心経26 亦無老死尽1

般若心経㉖ 亦無老死尽 【やくむろうしじん】

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「全てはつながっている」と言われることがある。


年齢を重ねるにつれ、それは間違いないことだと実感する。



般若心経にもある、


亦無老死尽 【やくむろうしじん】


ということば。


老いや死にとらわれてはいけないよ。


だけど、老いや死にとらわれてしまうの原因があって、


それは正しい教えに出会えていないからなんだよ。




というお釈迦さまからのメッセージ。

つまり!

正しい教えに出会えば、老いや死にとらわれることなく生きていけるのです。

苦しみの原因がわかったとき、私たちはその苦しみから解放される第一歩を踏み出しています!


ちなみに…正しい教えははるか遠くにあるわけではありません。

身体を調え、呼吸を調え、心を調えれば、自分のすぐそばにあることに気がついてくださいね。



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毎週土曜日はインスタの日 【絵葉書 行雲流水】

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600【絵葉書】行雲流水



川下りをするとき、ライフジャケット(救命胴衣)は必須!


ガイドさんから教えてもらったことは、


川に落ちても

・浮かぶから慌てない
・流れに身を任せる
・でも前を見る

「流れに身を任せながらも流される方向を見ていれば大丈夫!」


ということだ。

怖い気持ちはもちろんあるけど、安心もできた。



禅の言葉にある、


行雲流水 【 こううん りゅうすい 】  
 

とらわれのない自由自在な境地を、

いろいろにかたちを変え、流れていく雲や水にたとえている。



とはいえ、投げやりになってただ流されているのでは決してない。


自分自身に備わった力を最大限発揮できるように努力し、そうしたあとにこだわりを捨てて流れていく。



私たちには“心のライフジャケット”という、尊い心が生まれたときから備わっている。このライフジャケットは正しく身につけることで最大限の力を発揮する。


最大限の力を発揮させるためには、やっぱり身体と呼吸を調えることが大事。


そうして心のライフジャケットを正しく身につけることができたとき、


私たちは安心して「縁」という流れに身をまかせ、自由自在に生きることができる。



東光寺ではこのようなイラストの絵葉書を写経会のお土産として差し上げています!

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般若心経㉕ 乃至無老死 【ないしむろうし】 【毎週土曜日はインスタの日】


6002インスタ用 般若心経25 乃至無老死1


般若心経㉕ 乃至無老死 【ないしむろうし】

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負のドミノ倒し…止める方法は周りの良さに目を向けること!




ドミノを並べて1つ目を倒すと全てが倒れていく。

ドミノ倒しが目的ならば大成功~

でも、悩みのドミノ倒しは避けたいよね。




私たちは誰もが生まれたときから尊い心をいただいている。

けれど、この事実は見失いがち。


その状態を「無明」っていうんだけど、

様々な悩みや苦しみは、この無明をスタートに、ドミノが倒れ始めることで生まれてくる。



般若心経にはこの負のドミノ倒しから逃れる方法が書いてある!

“老い・死といった人間にとって一番の苦しみから救われるためには、迷いや煩悩の根本となる無明を捨てなければならない。”、と。


それが、

乃至無老死 【ないしむろうし】

という一言に込められている。



自分の尊い心を見失わなければ、負のドミノ倒しは生まれない。


でも一度見失ってしまった自分の尊い心に気づくためには、


周囲の全てのものの尊さを実感することが大事。


悩み苦しんだときにこそ、周りの良さに目を向けてみよう!





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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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