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手を合わせるから人は仏になる

600合掌こまめ





脳科学の世界では



人は楽しいから笑うのではない。

笑うから楽しいのだ!




というらしい。



笑いヨガを経験したときも、同じようなことを教わった。


そして、実際に何もないのに笑ってみると楽しくなった。


疑わしいと思った言葉も実際に経験してみると信じることができる。





このことは”仏様”と”合掌”の関係にも似ているように感じる。



仏様だから合掌をするのではなく、

手を合わせるから仏様になる!





仏教では、誰もが仏様のような尊い心を持っていると説く。



どんなに憎くても、憎い相手の奥底にある尊い心に対して手を合わせることが大切だと説く。


どんな相手でも、手を合わせれば相手が仏様になり、仏様を拝む自分も仏様のような尊い心になってくる。





実践することが、とても難しい教えではあるが、



笑うから楽しいのだ!



と同じように



手を合わせるから仏様になる!



を忘れずに、実践していきたい。

仏壇を作ってみよう!(11)

 このカテゴリは仏壇のことについて知り、仏壇を自作しようとする

臨済宗妙心寺派の新米和尚の文章です。




本尊様のまつり方


 仏壇には本尊様が必要だということを以前書きました。では、

本尊様だけでいいのでしょうか!?もちろん、設置する場所の問題も

ありますので、必ずこうでなくてはいけないと言うことはありません。



 臨済宗の場合は本尊様として釈迦如来(おしゃか様)を中心に置き、本尊様の

左右に脇侍(わきじ)を安置します。脇侍とは本尊様の両脇または周囲で

教化を助けるものと言われています。


 この脇侍には文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と普賢菩薩(ふげんぼさつ)が

安置されます。臨済宗は禅宗ですので脇侍に達磨大師と臨済禅師をまつることも

あります。また私は臨済宗妙心寺派の僧侶です。妙心寺では、開山様である

関山慧玄(かんざんえげん)と、開基である花園法皇をまつることがあります。




 仏壇の作り方と内容が離れてしまうかもしれませんが、どんな方か

分からないのに仏壇に安置することは難しいと思いますので、今回

紹介した方々がどのような方か今後紹介していきます。

仏壇を作ってみよう!(10)

 このカテゴリは仏壇のことについて知り、仏壇を自作しようとする

臨済宗妙心寺派の新米和尚の文章です。




仏壇の中の棚(段)



 今回は仏壇を見たときに、見慣れているけど、よく分かっていない

場所を紹介します。誰しもが一度は仏壇を見たことがあると思います。

思い出してみてください。多くの仏壇の中は「段」(階段状)になって

いませんでしたか?


 実は名前があるのです!!その名も・・・


   「須弥壇(しゅみだん)」


と、言います。


 須弥壇とはお寺の本堂の正面にある本尊様が安置されている「壇」の

のことです。本堂にある「壇」を小さくしたものが仏壇にもあるのです。

そして、須弥壇とは須弥山(しゅみせん)を象徴したものです。


 須弥山とは古代インドの世界観が仏教に取り入れられたもので、
 
世界の中心にそびえるという聖なる高山のことです。



 つまり仏壇の中に階段(壇)を作ることによって、古代インドの

世界観をも表しているのです。

仏壇を作ってみよう!(9)


このカテゴリは仏壇のことについて知り、仏壇を自作しようとする

臨済宗妙心寺派の新米和尚の文章です。



 先日、東光寺の本山である、京都にある妙心寺へ行ってきました。

用事を済ませ、妙心寺内にある花園会館へよると

 「ミニ仏壇」

と書かれたパンフレットが置いてあるではありませんか!!

 大きさは、高さ30cm×幅30cm×奥行10cmというものです。

中にはお釈迦様などの掛け軸があります。とても簡単な作りでは

ありますが、「妙心寺オリジナル」と書いてあることから

妙心寺派として認められてたものなのです!!

 本当に仏壇と言うものは、存在そのものに価値があることを

再認識することができてうれしかったです。

仏壇を作ってみよう!(8) 


このカテゴリは仏壇のことについて知り、仏壇を自作しようとする

臨済宗妙心寺派の新米和尚の文章です。

三具足はなぜ必要か(ろうそく編)

 どこのお寺に行っても、どの仏壇を見ても必ず三具足があります。(ろうそく・花・お香)

この三つは、なんとなく置いてあるわけではありません。意味があるんですよ!!


 今日は「ろうそく」(お灯明:おとうみょう)の話です。

 以前、「ろうそくは線香を付けるための道具だからライターがあればろうそくは

いらない!!」

 と、言った人がいましたが、残念ながら違います。確かに線香をつけるために使用

することもありますが、やはりろうそくにも意味があります。

 ろうそく(お灯明)は仏様の智慧(ちえ)を象徴しています。どんな暗闇でも

明るく照らしてくれる仏様の智慧です。

明かりが闇を開くように、仏の智慧が迷いの闇を開くことを願っているのです。



 ろうそくの火を消すときに、息を吹きかけてはいけない!!と、よく言われるけど

何ででしょうか!? これもちゃんと理由があります。神聖な仏壇の前で生臭の

混じった息を吹きかけることは不作法だと言われています。と、言うことで

手や扇子などであおいだりする人もいますが、一番良いのはろうそく消しなどの

道具を用意することです。柔らかくなった蝋は少しの風でも飛び散ってしまい

少しずつ仏壇を汚してしまいます。できるだけ、あおがずに消すことができれば

いいものですね。
 
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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