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お寺で落語会(怪談話) 開催報告

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落語ってすごい!と感動すると同時に、たくさんの方が来てくれてホッとしました。



令和4年(2022年)8月29日

東光寺(静岡市清水区横砂本町)で落語会が開催されました。




「柳家かゑるが日本中の子ども達に落語を届けます!」

という企画のひとコマです。




この企画は


「落語に馴染みのない現代の子ども達に落語を聴いてもらいたい」


という落語家の柳家かゑるさんの熱い思いが形になったものです。



子ども達の夏休みを利用し、一日一県一ヶ所ずつ、“投げ銭方式”で公演をしながら日本中を回るといものです。


1日1県。


言葉にするのは簡単ですが、とてつもない企画です。



そして、ありがたい御縁をいただき、静岡県は東光寺に来てくださることになったのです。




・・・しかし、開催が決定したころに

「そんなに先なんだからコロナは終わっている」



などと考えていた過去の自分をぶん殴ってやりたいほどコロナの影響が大きかったです。


「せっかく落語家さんが来てくれるのに、お客がいなかったらどうしよう」


と、不安ばかりが大きくなっていきましたが・・・・





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結果的には多くの方に、お寺の本堂で迫力のある落語を楽しんでいただき嬉しかったです。





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写経会開催報告【令和4年8月】

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東光寺では毎月23日に写経会を開催しています。


開催日が毎月23日ということで、土日の開催となる月や、平日の開催となる月など様々です。




今月は平日の開催となりました。

8月ということで、かなり蒸し暑い環境の中でしたが、みなさん真剣に写経に取り組まれていました。






今月もこれまで通り

・法話
・心を調えるイスでの坐禅
・読経
・写経


という流れで写経会を開催しました。

配布した絵葉書は、先日このブログでも紹介をさせていただいた


雪を担って古井を埋む 【ゆきを にのうて せいを うずむ】


です。



絵葉書の説明はこちらの記事をご覧ください。


今後の写経会もしばらくはこれまで通りコロナ感染防止の対策をしながら開催を続けていきますので、ご興味のある方はぜひ23日の午前10時に東光寺までお越しください。






※これからも、多くの方に写経に親しんでいただけるように開催を続けていきたいと考えていますが状況によっては開催を見合わせる可能性があることも現実です。




中止をする場合はホームページ等でお知らせをさせていただきます。


写経に興味のある方はホームページやブログを確認いただいてからお寺までお越しください。参加をお待ちしています。


※東光寺ホームページはこちらです。
※このブログのトップページはこちらです。

浜施餓鬼 開催報告 【令和4年】

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東光寺は静岡市清水区横砂という地にあります。


この横砂地区で1年に1度行われているのが 浜施餓鬼【はませがき】という法要です。







今年も「コロナウイルス感染者が過去最大」というニュースが連日聞こえてくる状況での開催となりました。

コロナ感染が始まる前の年は、地元の大人20人程と、子供坐禅会参加者20人程がお参りをしてくれていました。



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しかし、今年も感染拡大を防ぐ意味で、お寺での参加者は少人数とさせていただきました。





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その代わり今年は、オンラインで子供坐禅会に参加してくださっていた35人以上の方が、坐禅会に引き続き浜施餓鬼の法要にも参加してくださいました。





参列者は少なくなりましたが、法要の中身に変化はありません。






横砂には現在の袖師埠頭があるところに大きな砂浜があり漁業も盛んな地域でした。また、昭和の時代までは海水浴場があり、夏にはJRの臨時駅も開設され大変なにぎわいだったそうです。



この海で毎年開催されているのが 浜施餓鬼  です。 

漢字の通り「浜」で行う「施餓鬼」です。




施餓鬼とは亡くなったご先祖様や縁のある方、そして縁のない方まで全てをお参りする法要です。法要では餓鬼に洗米と言って洗ったお米やお水をお供えし供養すると同時に水一滴・お米一粒でも満足することができるはずの自分の心を見つめ直す法要です。



一般的な「施餓鬼」では、各寺院の檀信徒の御先祖様をお参りしますが、浜施餓鬼では海で亡くなった方を御供養します。



砂浜があった時代は砂浜で、その後も海の近くの公園で行ってきましたが、十数年前から東光寺の本堂で開催をしています。





来年こそは、これまでと同様かこれまで以上の多くの方々とお参り出来ることを切に願っています。

施餓鬼会【せがきえ】 令和4年(2022年)

東光寺(静岡市清水区横砂)では、毎年8月7日は、ご先祖様をはじめ、すべての霊を供養する山門大施餓鬼会(さんもんだいせがきえ)を行っています。


例年は多くの和尚様方、檀信徒の皆様でお参りをしています。


残念ながらコロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、昨年に続き今年も僧侶は住職と副住職の2人で法要を行いました。


檀信徒の皆様は「何時から」と決めてしまうと密になってしまうので、都合の良い時間に来て下さるように呼びかけました。


僧侶の数はいつもと違いますが、それ以外の部分は全て例年通りの法要です。





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本堂に幕を張り、



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玄関にも幕を張り、



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山門に幕を張りました。





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施餓鬼棚などの準備も整ったら法要の始まりです。




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法要の始まりを知らせる鐘をならします。(法要に参加する方への合図)



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導師の焼香によってお経が始まります。




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例年と変わらない順番でお経をお唱えしました。




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読経中に導師の水向け【みずむけ】(洗ったお米と水をお供えするお参り)、




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引き続き法要に参加した子供達が水向けをしました。



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読経終了後に、法要の功徳がご先祖様やすべての霊のためになりますようにと祈る回向【えこう】をお唱えし、法要が終わりました。




法要終了後に、檀信徒の皆様がお参りに来てくださり、水向け【みずむけ:洗米やお水をお供えする】をしていただきました。



皆様のご協力により、誰一人として濃厚接触者にならない形で無事に法要ができたことは大変にありがたいことだと感じています。






御存じの方が多いのですが、施餓鬼とは、餓鬼【がき】に施す【ほどこす】と書きます。


餓鬼とは満足をすることを知らず、貪り続ける状態のことを言います。


私は「餓鬼」というとお腹がポコッと出てひたすら何かを食べ続ける妖怪のような生き物を思い浮かべていました。


確かに餓鬼とは感謝することも満足することも知らないで、欲望に振り回される者のことです。しかし、餓鬼はどこか遠くにいる特別な妖怪ではありません。欲望に振り回される私たちの心の中にもいるのです。



「施」という字は見返りを求めない気持ちも表していますので、見返りを求めず餓鬼に洗米と言って洗ったお米やお水をお供えし供養すると同時に、水一滴・お米一粒でも満足することができるはずの自分の心を見つめ直す法要が紹介をさせていただいた施餓鬼会なのです。




多くの地域で昔から行われてきた習慣ですので、菩提寺などで御縁のあるお寺などで


「お施餓鬼があるよ」


と言われたら、積極的に参加しお参りをしていただければと願っています。

菩提樹の花が満開 【令和4年:2022年】

東光寺(静岡市清水区横砂)には菩提樹の木があります。


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菩提樹と聞いて「お釈迦様!」


と連想できる方は、かなり仏教に詳しい方だと思います。







お釈迦様は菩提樹の木の下で坐禅をされて、悟りを開かれたと言われています。


そのため、仏教では菩提樹を大切にしています。






東光寺の菩提樹は福岡県太宰府市にある戒壇院の菩提樹を分けていただいたものです。


戒壇院の菩提樹は、あの鑑真和上【がんじんわじょう:社会の教科書でもおなじみの、奈良時代に正式な仏教を伝えるために中国から日本にやってきた僧侶】が植えた菩提樹です。


つまり、東光寺の菩提樹も鑑真和上とゆかりのある菩提樹となります。





そんな菩提樹が、この時期になるときれいな花を咲かせます。


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今年も本堂を出ると、やさしい甘い香りがする季節になりました。




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甘い香りに誘われて蜂たちもやってきています!!


蜂にとっても、花を咲かせる菩提樹を誰が植えたなど関係ありません。


ただ、自分のやるべきことをしているだけです。


誰が植えたとか、どこから来たかなどにこだわることなく懸命に花を咲かせる菩提樹と、花に集まる蜂の姿に毎年心を洗われます。


花が咲いている時期は長くありません。東光寺へお越しの際には足を止めて楽しんでいただければ幸いです。
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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