時代は変わっても、やっぱり「口コミ」

500こまめ あのね カラー




現在、夏休みに東光寺(静岡市清水区横砂)で行われる、小学生が1日をかけてお寺で様々な体験をする「寺子屋体験」の準備を進めています。
※寺子屋体験について詳しくはこちらをご覧ください。





すでに、参加希望者が3日間全て定員に達しているため参加者名簿を作っていると興味深い数字を発見しました。



今回は59人の小学生が参加をしてくれます。(のべ人数にしますと105人)



この59人の申し込み者に




「寺子屋体験をどこで知りました。」と質問をしました。





回答は


東光寺ホームページ

友人・知人の紹介

ブログ(このブログ)

東光寺からのお知らせ(配布物)

その他





から選んでいただきました。(複数回答可)




現在はインターネットの時代などと言われていますし、小学生の保護者もインターネットで調べ物をすることを苦にしない人がたくさんいます。



そして、東光寺の寺子屋体験はここ数年申込窓口をホームページに限定しています。



これらの理由により、「寺子屋体験をどこで知りました。」という質問に対して



東光寺ホームページやブログなどの答えが多いかと思っていました。



しかし、結果・・・





1位 友人・知人の紹介 61%

2位 ホームページ 25%

3位 東光寺からのお知らせ(配布物) 10%

4位 ブログ 9%




でした。



圧倒的に「知人・友人の紹介」が多かったのです。



去年参加してくれた方が、今年も参加してくれる。さらに友達も誘って参加してくる。



実際に寺子屋体験をしていて、そのような流れも実感しています。





そして、友人・知人の紹介で参加者の61%が集まってくるという数字を見て、時代が変わっても、人と人のつながりが大切にすることは変化しないと改めて感じています。



今年、参加してくれた方が寺子屋体験を通じて成長しながら「来年も参加したい」「友達にも教えたい」と感じられるように しっかりと準備をしていきたいと思います。




・・・と、同時に「4位 ブログ 9%」この数字を上げられるように日々精進していきたいと思います。

仏像ができて 厨子【ずし】ができて お寺(お仏壇)ができる

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先日、ある和尚様が


仏像ができて 厨子【ずし】ができて お寺ができる


と話をされていたことが印象に残っています。




一般家庭の「お寺」とは仏壇のことですので、




どうしてもお参りをしたいと感じたとき、仏様をお祀りしたいと感じる。


仏様をお祀りしたら、むきだしでは申し訳がない、なんとか厨子に納めたいと感じる。


厨子を用意したら、灯り、お香(線香)、花や果物、お菓子を飾りと感じる。





私は、その和尚様の言葉を聞いたとき、これがお仏壇ができていく心の動きなのかと感じました。



お寺も家庭の仏壇も、始まりは



「どうしてもお参りをしたい」



という気持ちのはずです。



そして、さらに



「少しでも多くの人と、一緒にお参りをしたい」



という気持ちが、たくさんの人が入れるお堂(本堂)を作っていくはずです。




東光寺 本堂




そのような尊い気持ちが形になった場所がお寺なのだと改めて感じました。



さらに、今、自分が生活をさせていただいているこの場所(お寺)、この想いに、恥じない生き方をしていかなくてはいけないと改めて感じました。

いますがごとく

ある年の暮れ、1人の女性がお寺にお参りに来てくれた時のことです。



東光寺(静岡市清水区横砂)では年末にお参りに来た方に翌年の色紙とカレンダーを配らせていただいています。



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このカレンダー、なかなか便利な作りになっています。



大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い大きさ。



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しかも仏教の言葉が絵と共に描かれていて勉強になる。




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さらに、書き込む場所もしっかりとあって予定表にもなるものです。




女性はそのカレンダーを受け取ると嬉しそうに私に



「このカレンダーうちの主人が本当に大好きなんです。仏教の言葉が書いてあったりお寺の行事が書いてあったりしていますよね。主人は勉強だといっていつも、楽しそうに見ています。」



と笑顔で言ってくれたのです。



私は、その女性の旦那さんという方がパッと顔が出てこなかったのですが、



「そうですか、それは良かったです。来年も使ってくださいね。」



と答えたのです。すると女性は続けて、




「だから、このカレンダーをいつも仏壇に飾っているんですよ。旦那は亡くなる前、布団の中でもよくこのカレンダーを見ていました。」




その言葉を聞いてハッとしました。もうすでに旦那さんが亡くなっていたのです。


私は申し訳ないのですが旦那さんが亡くなっていることは知りませんでした。


しかし、この女性がまるで旦那さんがまだ生きているかのように話したこと、そして生きていた時と同様にカレンダーを見てもらいたいと仏壇にお供えしていることを聞いたとき、



これが「いますがごとく」というお参りの心なのだと教えられた気がします。



普段から、旦那さんがそこにいるかのように、お供えをして、お参りをする。そして話しかけていたのでしょう。


だからこそ、「このカレンダー好きなんです。楽しそうに見ています」と今もすぐ近くに旦那さんがいるように話してくださったのです。



カレンダーは本来今を生きている女性が使った方がよさそうなものを惜しむ心なくお供えする心も素晴らしいものだと感じました。



この「いますがごとく」の心で生活をしている姿を見たとき、この女性は亡くなった旦那さまやご先祖様と共に今を生きている方なのだと私は感じました。

力を出し切れないとき


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ある風の強い日、法事が終わって本堂の正面を見て驚きました。



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法事が始まる際は長かったロウソクが・・・・




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驚くほど短くなっていたのです。



普段は法事が終わったときに



「ロウソクが短くなったなぁ」



と感じることはまずありえません。



しかし、この日は明らかに短くなっていたのです。



いつもより法事が長かったわけではありません。



暑い日だったので人間にとっても風が気持ちよかったのですが、ロウソクにとっては致命的でした。



風にあおられ続けたロウソクは、火は消えなかったのですが 揺れる自分自身の炎で自らの身体を必要以上に溶かしてしまったのです。





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飛び散ったロウはほんの一部です。




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溶けたロウがツララのように垂れ下がってしまっていたのです。



本来なら無駄なく燃え尽きることで長時間燃え続けることができるはずなのに、短時間でロウソクは使えなくなってしまったのです。



乱れた炎で自分を溶かしてしまい、本来持っている力を出し切れない・・・



大切なことを教えていただいたように感じます。

子供が道路に飛び出せば 親は手を引っ張る

500こまめ パンチをする 殴る 叩く カラー



先日、車が行きかう幹線道路に飛び出しそうになった子供を大声で叱っている保護者を見ました。


自分にも子供がいますので、自分の子供が道路に飛び出しそうになれば、引っ張って止めたり、大きな声を出します。


このようなことをすれば子供は間違いなく泣きます。


子供が泣いている所だけを見れば、


「外で子供が大泣きするくらい厳しく怒っている保護者」


に見えるかもしれません。下手をすれば「虐待をしている」と疑われるかもしれません・・・




昔の禅の書物を読んだ方なら



「痛棒を喰らった」といった表現を目にしたことがあるのではないでしょうか。



これは「棒で殴られた」といった意味です。



棒で殴る。何十発も殴る。叩く・・・ そのような表現がよく出てきます。



そして、坐禅をしていて集中できていないと棒で殴られる・・・



禅とはずいぶん暴力的だな~



と感じる人も少なくないかもしれません。





道路に飛び出しそうになった子供を大声で叱っている保護者の姿を思い出すと、一般的に「禅とはずいぶん暴力的だな」と思われる表現も、決して「暴力」ではないのかもしれません。



もちろん、私は暴力を肯定する気持ちは全くありません。



我が子が道路に飛び出しそうになったのを厳しく叱った保護者は


「他人から見たら暴力的に見えるかもしれない・・・」


などと考えていないと思います。ただ、まっすぐに子供のことを思っている。


自分の評判を気にして優しくするのか、子供のことだけを考えて厳しくするのか。


道路に飛び出した子供に


「危ないから、出ちゃだめよ。」


と言っても子供は止まりません。



禅の書物で「痛棒を喰らった」修行僧は、その後悟りを開かれることが多くあるように、子供のことだけを考えて厳しくするから子供が救われることもあることを改めて感じることができました。



500こまめ 手をつなぐ カラー
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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