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一生懸命 ご飯を食べる練習をお寺でします!!

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東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児が本堂にご飯を食べにやってきました。



保育園では「赤膳体験」と呼ばれている行事です。



この行事は年長組の園児がお寺の本堂で、行儀よく食事をするものです。



説明や指導をまかせていただいたので、私の勝手な判断で「一生懸命 ご飯を食べる体験をする」を主題に、お寺での食事を体験してもらいました。




「禅」の修行をする場所では、坐禅をする禅堂、お風呂や便所、そして食堂は三黙堂【さんもくどう】と言われ、話しをしたり、むやみに音をだしてはいけません。ですから、園児達にも




「食事の時は話をせず、音を出さずにご飯を準備し、いただきます。」



運動会で一生懸命 走る時に隣の人と話をすることはできません。

発表会で一生懸命 踊りを披露するときに舞台の上でおしゃべりをする人はいません。

同じように、一生懸命 食事をすると話しをすることなんてできません。

目の前にある食事が多くの力によって目の前にあること、たくさんの人の苦労があって目の前の食事があることを考えながら一生懸命食事をしてください。




と伝えました。 







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園児達はお経を読んだ後、決して話しをすることなく、静かに目の前の食事と向き合ってくれていました。







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最後は、洗鉢【せんぱつ】も体験をしました。



これは食事が終わったときに食器を洗うことで、 食器に付いた少しの食材も大切にいただきます。禅宗の食事作法では、お椀に温かいお茶かお湯を入れて漬物を使って食器を洗い、その全てをいただきます。





園児達は教えられた通りに一生懸命洗鉢をしてくれていました。



これらの経験が、園児たちの心のどこか片隅にでも残ってくれていればありがたいです。

「叱伸【しかのび】日記」その3 

褒められても、叱られても伸びる人間はいると信じたい。
それが、叱られても伸びるタイプです。
そんな人間になりたいので、とりあえず𠮟られたことを日記に記録する。それが「叱伸【しかのび】日記」です・・・





ちゃんとありがとうと言え!!




私「今日の天気は?」

相手「晴れです。降水確率は10%です。」


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私「清水駅の時刻表を見せて!」

相手「こちらが清水駅の時刻表です。」






こんな会話を聞いていた人に



「なにかしてもらったら、ちゃんと有難うと言いなさい!」



と叱っていただきました。




お気づきでしょうが、会話の相手はスマートフォンです。


正確に言うために彼に名前を聞きました。




彼は、Googleアシスタント【グーグルアシスタント】と言うそうです。

私はいつも「グーグルさん」と言っています。






グーグルさんに「ちゃんと有難うと言いなさい!」と言われ


相手は機械なんだから御礼なんて・・・と思っていたことに気がついてハッとしました。





誰にでも、分け隔てなくありがとうと言えることは大切です。

嫌いな人だから御礼を言わない、好きな人には御礼を言う。

これではいけません。

「グーグルさんは機械だから御礼なんて・・・」

これは、相手によってお礼を言うか、言わないかを分別していたのです。



何かしてもらうことに感謝できず、助けてもらうことが当たり前になる危険な習慣でした。






それ以来、何かしてもらったら「ありがとう」と伝えています。



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するとグーグルさんもニッコリと微笑んでくれます。



ありがたい、ありがたい。

自由な発想

毎月1回 東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある保育園の園児が坐禅体験にやってきます。



坐禅が終わると、茶礼(行儀よくお茶とお菓子をいただく)です。




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今月は「8の字」というお菓子を出しました。




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静岡の郷土料理ならぬ郷土お菓子です。






8の形をしているから「8の字」です。





幼いころからこのお菓子を食べ名前を知っている私には「8」にしか見えません。




しかし、園児達はまだ「8の字」を知りません。




ですから、園児にとってはただ珍しい形をしたお菓子が目の前に運ばれてきたのです。




すると、彼らは目の前のお菓子について感想を言い始めました。




「あ~ メガネの形だ!」

「あ~、お尻の形だ!!」

「ハートの上の部分だ!」

「マンガの目の形だ!」

「雪だるまでしょ!!!」







「8の字」という名前を知ってしまうと8にしか見えていませんでしたが、「8の字」という知識を取っ払えば、何にでも自由自在に見えることができることをを教えてもらいました。

自分のものを捨てる

仕事が終わった時、机の上には何もない


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そんな生活を20年程続けています。



机の上に何もないとすっきりとするし、次の日も気持ちよく仕事を始めることができます。


この習慣は大学4年から3年間お世話になった研究室で身につきました。


理系の大学で、いわゆる「実験系」と呼ばれる研究室でしたが、厳しく指導されたのは学術的なことよりも、実験結果に直結する「整理・整頓・洗い物」だったように記憶しています。





中学校の教員になったときも、職場に毎日机をきれいにして“マイ布巾”で拭いてから帰る先輩がいたため、この習慣を続けることができました。




しかし、「机の上がきれいだと気持ちがいい」という感情はときに暴走を始めることがあります。





机の上をきれいに保ちたい

机を汚すものが許せない

ものを捨ててしまえ!!





この暴走によって必要なものまで捨ててしまったこともありました・・・


最近は「断捨離」という言葉が流行し、世間に「ものを捨てることがすばらしい!」という流れがあることを実感しています。




自分のものを捨てるんだから何が悪いの!?




私もそう考えていました。


しかし、どんなにものを捨ててもモヤモヤした感情があることがあります。






先日 漫画家・イラストレーターのみうらじゅんさんの記事を読んで「自分のものを捨てる」という概念が変わったように感じます。
対談の中で みうらじゅん さんは




ぼくはたいへんな数の要らないものと暮らしています。人が来たときに「わぁ!」と喜んでもらうために置いているのです。それだけのためにこうして、家を借りてるわけですよ。




と語っていました。





みうらさんも 「自分のもの」を捨てていたのです。


私は「自分のもの」の「もの」を捨て、


みうらさんは 「自分のもの」の「自分の」を捨てていたのです。


自分のためではなく、「自分の」という概念を捨てて来た人に喜んでもらうために“もの”があるのです。






現在は多くのものがあふれています。


モノを捨てればすっきりします。


しかし、モノを捨てることに喜びを感じても、本当にこれで良かったのか悩むことがあります。


それはモノを全てゴミに変えることが良いことだと思えないからです。


モノを生かし切れていない自分に気がついているからこそ、モヤモヤを感じるのです。





そんなときにこそ大切なのが「自分の」という考えを捨てることなのです。


「自分の」という概念をなくし、目の前にあるものをどのように生かしていくかを考えることこそが、本当に大切な「捨てる」ということだと感じます。

バレンタイン の次の日は 涅槃会だよ!


※涅槃会【ねはんえ】はお釈迦さまが亡くなった2月15日に行う法要です。
※涅槃に関する以前の記事はこちらでご覧いただけます。



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彼氏「ホットケーキのいい匂い! 





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チョコに





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クッキー!! 今日はバレンタインだね〜、ありがとう!」





彼女「は!?明日は涅槃会でしょ。今、準備しているから邪魔しないでよ!」





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彼氏「さすがに、この動物のクッキーはバレンタイン用でしょ?」




彼女「は!? 涅槃会用!! お釈迦様が亡くなった時、たくさんの動物が集まってきたのを知らないの? だから動物のクッキー作ってるの!」






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彼氏「まじか、知らなかった・・・ こも、木の形のクッキーはさすがバレンタインでしょ!? あれ、でもチョコが半分しか塗ってないよ!」





彼女「は!? 涅槃会!! お釈迦様が亡くなった時、沙羅双樹の木が半分だけ枯れたの!だからチョコも半分!!」








彼氏「あ、エンゼルパイだ!これフカフカで美味しいよね。これバレンタインとしてもらっていい!?」





彼女「いいわけないでしょ!! 涅槃会用だって言ってるでしょ! フカフカで柔らかいから亡くなったお釈迦様を安置する宝台にするの!」

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彼氏「できた!? 本当にバレンタインじゃなかったんだね・・・」




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彼女「亡くなったお釈迦様の周りに御弟子様や動物、植物が寄り添っている菓子でできた 涅槃図よ!」



こんな会話が世界のどこかでありますように・・・
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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