仏前結婚式・ 「誓いますか?」 「誓います!」 五戒

 仏前結婚式5

 よく、教会式の結婚式では牧師様が

「汝、健やかなる時も病める時も、・・・・共に生きる事を誓いますか?」

と聞き、新郎新婦が

「誓います。」

と、答える場面を目にします。あの瞬間に憧れを持つ方も多いと思います。




 ご安心ください、仏前結婚式でも戒師様に

「・・・・誓いますか?」

と聞かれる場面があります。



 しかし、仏前式では教会式とは聞かれる内容が違います。


 仏前式では「教えを守るか?」と聞かれます。その教えの1つが「五戒(ごかい)」です。



 五戒とは「5つの戒」と言う意味で、

 一、不殺生戒(ふせっしょうかい) できるだけ 生き物を殺しません
 二、不偸盗戒(ふちゅうとうかい) できるだけ 盗みません
 三、不邪婬戒(ふじゃいんかい)  できるだけ 邪な行いをしません
 四、不妄語戒(ふもうごかい)   できるだけ うそをつきません
 五、不飲酒戒(ふおんじゅかい)  できるだけ 酒に呑まれません

この5つをまとめて五戒といいます。

 これは、仏教徒の基本的生活習慣の一つです。五戒を守ることを誓うことで

「自分にできる範囲で積極的に良い習慣を積み上げて行きましょう。」

と確認する意味があります。

 これから、長い時間を共にする新郎新婦にとって非常に大切な教えで、実践すれば良い夫婦関係を保つことができるでしょう。

 実は、この「教えを守るか?」と聞かれ「守ります」と誓うことを「授戒(じゅかい)」と言います。「授戒」を受けることによって頂くことができるのが「戒名(かいみょう)」です。

戒脈



え、戒名!? 葬式?? 葬儀??



 そうです。葬儀と聞くとお別れの法要と思われがちですが、実は「授戒」が主な部分になります。つまり、結婚式も葬儀も「仏教の教えを守ることを誓う」という意味では共通するところがあるのです。


 本来、授戒は生きている間に受けておいていただきたい儀式ですが、亡くなるまで受けない方も最近は多くいらっしゃいます。そこで葬儀では、亡くなられた後に授戒を受けることになります。生前に受けられた方も、再度受けることにより徳を積むことができます。


 「死があるから、生がある」つまり「生と死はまったく別なものではなく、一体となったものなのだ」という思想が仏教が誕生する2500年以上前から東洋にはあったと言われています。


 通常であればおめでたい席に、葬儀など縁起の悪いと思われてしまいがちな内容を取り入れることは難しいのでしょう。しかし、この「生」と「死」を区別しない東洋的(仏教的)思想、そして「大切な教えを守ることを誓う」ことがとても大切なので、結婚式でも葬儀でも同じ「授戒」を行います。これも仏前結婚式の良さでもあると思います。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる