お任せの心は 仏様の心

 私は30歳になるまで 代参【だいさん】 という言葉を知りませんでした。





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代参 とは 本人の代わりに神社・仏閣へ参詣する ことを意味する言葉です。







 私は1年に1回だけ、この「代参」の対応をします。







 親戚のお寺のお手伝いで代参者の方と接する機会があるのです。








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代参者は地域の代表として 御参りをして、「火之要慎(火の用心)」の御札を必要な枚数持ち帰ります。




 地区の大きさなどによって様々ですが、10数件分~100件分以上などお持ちになります。





 代参者は御札を地域に持ち帰ると、各家々に届けたり、その地域での火祭りで配ったりするそうです。






 ほとんどの地域で「代参者」は当番制をとっており、





 「10年ぶりに来たよ~」





 などと久しぶりに御参りに来たことを懐かしむ方は少なくありません。









禅の言葉(禅語)に




 安心立命【あんじんりつみょう】 という言葉があります。




 心を安らかにして(仏様に)身をまかせることを意味します。







 「代参」という制度は まさに 安心立命【あんじんりつみょう】 の世界だと感じます。







 地元で待つ人が当番としてお参りに行った人に 「 全てを任せる 」 ことができるということが尊いことだと思います。






 地元の人が「代参者」に御参りをお任せできるのは






 地元の為にみんなを代表して御参りに行ってくれる人を信じることができるためであり、






 信じきることができるのは、自分もしっかりやってきたのだから他の人もしっかり御参りするだろうという信頼があってのことだと思います。







 「任せる」 ことは 「自分を律する」 ことである






 代参は、その実践の場の1つなのだと実感しています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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