調っていない心に気が付く・・・

 京都にある妙心寺の最初の住職である、開山無相大師(関山慧玄)という和尚様のお話に 「ザルの逸話」 があります。



 雨漏りを発見した無相大師が御弟子さんにいいました。




 「おい、雨漏りをしているぞ!!」




 その声を聞いた1人の御弟子さんは



「ザル」を持って雨漏りをしている場所へかけつけます。




 もう1人の御弟子さんは 


 「雨漏りをしているのなら水滴を受け止める物が必要だ!」 と考えて、




桶なり鍋などを持って雨漏り会場へかけつけます・・・






有名なお話ですので結末をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが・・・





 
「ザル」は褒められ、「鍋」は叱られるのです!





 考えて動くことは誰でもできる。これでは足りない・・・

 感じたときには既に動いている。それほどに心を常に調えておくこと大切さを伝えている逸話です。





 以下の文章は この逸話をなかなか自分のものにしていない私の失敗談です。


500写経会150923





 仕事が無い日に東光寺(静岡市清水区横砂)の写経会が開催されていれば必ず参加をしてくる男性(以下Wさん)がいました。



 開催日が土日になると「Wさんが来てくれる!」と毎回参加してくださる方々も楽しみにしていました。



 そんなある日、平日の開催にも関わらずWさんが写経会に参加してくださいました。



 いつもは私服で参加するWさんがこの日はスーツでの参加です。



 写経が終わるとWさんに挨拶をされました。



 「静岡での単身赴任が終わり、家族のもとに戻ることになりました。今月末に引っ越しますので、最後になってしまいますが写経会に参加しました。」



 とのこと。



 この月の写経会は平日。写経会に参加するためにわざわざ時間休をとってくださったそうです。







 普段から心の調っていない私は突然の話に慌てます・・・


 「Wさんに参加していただけないとさみしくなります。でも家族と共に生活できて良かったですね。」


 と答えることしかできませんでした・・・・





 情けないことに後から、


 「あの時に、もっと伝えたいことがあったのに・・」

 「二度と来れないかもしれないのだから、こうすれば良かった・・」




 と後悔の念ばかりが出てきます。




 ※今回の件で感じたこと、改善しようと考えていることは妻が他の記事で紹介をしてくれています。





 普段の修行がまだまだ足りていないがために発生してしまった後悔の念が 今後は出ない様に無相大師の「ザルの逸話」を胸に、日々の生活をしていこうと考えています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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