子供に坐禅会で話したこと 第176番

東光寺(静岡市清水区横砂)の子供坐禅会では毎回お寺や仏教に関係する話しをしています。



 そして、話の内容にあった「仏教豆知識シール」を参加者に配布しています。



 自分自身の備忘録も兼ねてシールと話した内容(法話)を紹介させていただきたいと考えています・・・・







 ※以下の内容は子供向けに話したものです。




 


 題名 【ねたみの心】  第176番



500仏教豆知識シール 176




 仏教聖典には次のような話があります。



 ある所に 体は一つで頭は二つある鳥がいました。



 ある日、一つの頭がおいしい果物を食べました。



 おいしい果物を食べた頭は満足します。



 しかし、もう一方の頭は「いいなぁ。ずるいなぁ」と考えてしまいました。



 当然のことかもしれません。



 身近な存在で、いつも一緒に行動する頭が勝手においしい果物を食べてしまったのですから・・・


 
 そこで、「いいなぁ、ずるいなぁ」と感じた頭はとんでもない復讐を思いつきます!



 なんと、自分が毒を食べるのです!! 頭は2つあるが体は1つ・・・


 自分が毒を食べれば、もう一方の頭を苦しめてやることができる!




 そして、ついに「ねたみ」の心に支配されてしまった頭が毒を食べて、両方の頭とも死んでしまったそうです。




 このお話は




 ねたみ、争う者は共に滅ぶ





 という事を私達に伝えてくれています。




 私自身のことを考えると、見た目だけは大人のように成長したよう見えますが常に「ねたみ」の心が出てきてしまいます・・・




 例えば、お盆休みを満喫して遊んでいる人を見ると


 「こっちは1日6~7時間くらい正座をしてお経を読んで、4時間くらい移動のために歩く日だってあるのに・・・ いいなぁ」



 と思ってしまいます・・・





 恥ずかしいですね、私・・・





 お参りに行けば必ず誰かが待っていてくれて一緒にお経を読んだりお参りをしてくれている。本当はとても貴重で有難いことをさせていただいているのに・・・





 誰かと比べて 「いいなぁ・うらやましいなぁ」 と感じていてはキリがありません。





 いつまでたっても「いいなぁ」と言ってなくてはいけません。





 「いいなぁ」 だけで済めば良いのですが・・・



 だんだん 「いいなぁ」 は 「あいつだけ ずるいなぁ」 に変化し、そして「ずるいなぁ、私も欲しいな。よし取ってしまえ!!」




 となっていきます・・・



 怖いことです。



 でも「ねたみ」の心を完全に消すことは大変難しいことです。





 では、どうすればいいの??



 
 「いいなぁ」と思ったときに どれだけ自分の心を調えてあったかで「いいなぁ」の変化のしかたが違ってきます!



 例えば、今は坐禅をしたばかりです。きっと心が普段より調っているのではないでしょうか。




 今のような落ち着いた気持ちでいるときと、そうでないとき、どちらが良いかは明確です。





 良い行動は坐禅だけではありません。御先祖様のお参りも良い行動です。そして家族や友人などに「ありがとう」といってにっこりと笑うことも良いでしょう。良い行動はたくさんあります!





 これからも坐禅や御先祖様のお参り、そして挨拶などできることをコツコツ続けていってください。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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