三車火宅 【さんしゃかたく】

 以前、友人の携帯電話に電話をしたときの話です。





 私 「もしもし、今大丈夫?」


 友人 「うん、大丈夫だよ。でも、お前の声小さくない!?あんまり聞こえないよ・・・」


 私 「だろうね、パチンコ屋から出れば聞こえやすくなると思うよ!」


 友人「・・・・なんでパチンコ屋にいるって分かった?」



 私 「・・・・・・」



500携帯電話150620





 友人の声と共にパチンコ屋さん特有の大きな音が聞こえて来たので、友人がパチンコ屋さんにいることは容易に想像できました。





 しかし、パチンコ屋さんに長時間滞在していた友人は大音量に耳が慣れてしまい、私の電話の声が小さいと感じてしまったのです。






 仏教の教えを分かりやすい例え話にしたものの中に



  三車火宅 【さんしゃかたく】



 という話があります。内容は



 ある時、長者の家が火事になってしまいましたが、中にいた子供たちは遊びに夢中で火事に気づきません。

 長者が説得するも外に出ようとしなかったため、長者は子供に

 「欲しがっていたおもちゃが外にあるぞ!」

 といって、子供たちを外に助け出した





 という話です。





 この物語の


 長者は仏様

 火事の家は苦しみの多い世界

 子供たちは苦しみの多い世界をいきる人達

 おもちゃがあると言って助ける部分は、仏様があらゆる手段を使って衆生を救ってくださること

 

 を示しています。




 
 パチンコ屋さんの大きな音にも慣れることができる順応性を人間は持っています。しかし、この順応性の高さがアダとなり自分自身が迷いの世界にいることに慣れてしまい違和感を持たなくなってしまうことも多くあるのではないでしょうか。





 自分自身が迷いの世界にいることを実感するための「行」が日々のお参りであり、坐禅や写経などのお寺での行う様々な行事なのだと思います。






 東光寺(静岡市清水区横砂)でも 毎月の行事として


 ・坐禅会 (毎月第3土曜日 午後7時30分~)
 ・写経会 (毎月23日 午前10時~)
 ・布薩会 (毎月 8日 午後7時~)


を開催しています。 



 興味のある方は東光寺ホームページなどをご覧いただき、積極的にご参加いただければ幸いです!
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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