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美しい自然体とは 【喫茶去:きっさこ】

先日、あるお寺で一般の方を対象にして行われた講演会に参加させていただきました。


400お地蔵様150516



100人以上の方が本堂に入り熱心に講演を聞いていました。





私も興味がある内容でしたので講演を拝聴させていただきました。






講演は全部で3時間。途中で休憩が入ります。






休憩時間にそのお寺の御住職に 「お茶でもいかが」と声をかけていただき







玄関の近くの部屋でお茶をいただいていたときのことです







講演を聞いていた男性が







「すいません、どこかに自動販売機はありますか。」








と御住職に質問をしました。






そのお寺は大きなお寺ですが自販機はありません。私なら







「いやぁ~申し訳ありません。自販機はないんですよ。」






と答えると思いますが、御住職は質問に対して間髪いれずに







「どうぞ、ここでお茶を召し上がってください。」







とお答えになり、さっとお茶を出されたのです。すごく自然で、その方と親しくお付きあいがあるのかと思うほどですが、後から聞くと初対面だったそうです。








 あまりの自然体に質問をした男性も







「ありがとうございます。」






と席に座りお茶を飲んでいかれました。








禅の言葉に






喫茶去【きっさこ】







と言う言葉があります。





仏教語辞典によりますと もともとは、




「お茶を飲みに行け。」
「お茶を飲んで目を覚まして来い」







という意味で、相手の不明を叱責する言葉だったそうです。






しかし、後に





「お茶を召し上がれ」と解釈されるようになり、






お茶を飲むという日常性の中に深い悟りのはたらきを見る






という意味にとられるようになった言葉です。






「どうぞ、ここでお茶を召し上がってください。」







 修行を積まれ、熱心に布教活動をされる御住職の暖かさと深さをが、さりげない一言に凝縮されていたように感じます。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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