写経会のときに どんな話しをしているの? その4

 東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。

 今回は第4回目です。 


※なぜ、絵葉書と法話(仏教のお話)が登場するのかはこちらをご覧ください。



400写経会 般若心経 4 心経 心如水中月.jpg




心【しん】 

元は心臓を意味する言葉であり、「肝心・肝要」などを意味する



経【きょう】 

お釈迦様の教え







~ 出せ・出せ・出せ!! ~



 仏教では人の心を水面に例えることがよくあります。



 水面が落ち着いていれば、周囲の姿をありのままに写すことができますが、乱れれば、映し出すことはできません。




 心が乱れれば物事を正しく理解することができないことを水面を使って表現しています。







 私は修行中に、坐禅の指導を受けたことがあります。坐禅の指導と聞いたとき、足の組み方や、姿勢、警策【けいさく】の受け方(叩かれ方)を教えていただけると思っていました。




 しかし、私が坐禅の指導を受けたとき徹底的に言われたことは姿勢だけでなく「呼吸の仕方」でした。





「とにかく出せ、全部出せ、体の中の空気を全て出せば新鮮な空気が勝手に入ってくる。」




と言われ、息の吐き方を何度も何度も厳しく指導されました。




「もう何も出ないと思ってからさらに出すんだ~! 出せ、出せ、出せ~!!





 と腹を棒で押さえられながら言われた時は、戸惑いと驚きを覚えました。





 けれども、実際にやってみると違う意味での「驚き」を体験することができました。たった1回でも真剣に、そして全力で全てを出すことに集中して呼吸をすると、驚くほど頭と心の中がすっきりしたことを覚えています。







 心は水中の月のごとし




 私は「坐禅」と聞き、当初は足の組み方や姿勢などを気にしました。しかし、さらに肝心なことは呼吸と心を調えることでした。






 水面が落ち着いていれば、周囲の姿をありのままに写すことができます。呼吸が調い、心が調えば、今の自分に本当に必要なものが見えてくるのではないでしょうか。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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