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おい、幕【まく】をきれいに掛けてこい!!

 門幕1

 東光寺(静岡市清水区横砂)では、大般若【だいはんにゃ】や開山忌【かいさんき】など大きな行事がある時に 幕【まく】を張ります。




 この幕を張るたびに思い出す言葉があります。それが、




 
 「おい、幕【まく】をきれいに掛けてこい!!」






 という言葉です。この言葉は、ある大きなお寺の行事のお手伝いをしているときに、先輩の和尚様に言われた言葉です。



門幕2



 当時の私は 幕 の掛け方や扱い方などほとんど分かっていない状態でしたので、「幕を掛けてこい!」と言われただけでもオロオロしてしまうのに、さらに




 「きれいに!」



という言葉まで付け加えられ、とても驚いたことを覚えています。






 しかし、先輩の命令は絶対ですので、「やったことがない」とか「やり方がわかりません・・・」などと口に出さず必死で幕を掛けました。 





 先輩の和尚様はご自分の仕事をされながら、私の様子を暖かくも厳しい目で見守ってくれています。





 ・・・この暖かい目が重圧になっていた気もしますが






 そして、幕を掛け終わると先輩の和尚様が







 「まだまだだなぁ~」






 と言いながらも、サッと幕を直して美しく仕上げてくださいました。




 言葉ではなく、幕を掛けるためのコツをサッと行動で示してくれた姿が美しかったことをよく覚えていますし、幕を掛けるためたびに、その先輩和尚様のことを思い出します。








 1から言葉で説明した方が効率的ではないか!?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとって非常に効率的で無駄のない指導方法だったと感じています。






 1.まずはやってみる 

 2.手本を見せてもらう 

 3.頭に入る 

 4.実践する





 しかし、この方法で誰かに何かを伝えるためには絶対に見極めなくてはいけないことがあります。





 それは、「1.まずはやってみる」をどれだけ必死になるかと言うことです・・・・






 「必死にやる」という大前提があるからこそ効率的な指導になるのであって、適当な気持ちで「1.まずはやってみる」をこなしてしまえば、2・3・4の過程での成長は望めません・・・




 相手が「必死にやってくれる」と信頼できるときに大きな効果をもたらす指導方法だと感じています!
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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