菜箸【さいばし】 と 竹ろうそく と 一鏃破三関【いちぞくさんかんをやぶる】
禅の言葉に
一鏃破三関 【いちぞくさんかんをやぶる】
という言葉があります。
・ちょっとした覚悟と工夫で難関をあっけなく通り抜ける
と、いった意味や
・師匠の優れた(鋭い)一言で、修行者の妄想を断ち切ってしまう様子
と、表現する言葉です。
東光寺(静岡市清水区横砂)でおこなった「竹ろうそく」で今回初めて使われた菜箸【さいばし】も一鏃破三関ような品物だったと思います。

今回の「竹ろうそく」では実に800個程のろうそくを使用し、境内を照らしました。
「竹ろうそく」 ですので、 「竹」 の中に 「ろうそく」 が入っています。
「竹ろうそく」を実施する際に多くの苦労がありますが、想像よりも大変なのが「ろうそく」のセットと点火です・・・・
「 点火!? 先が長いライターで点火していけばいいじゃないの!?? 」
と感じる人もいるかもしれませんが、実は先の長いライターでの点火は 実際にやってみると予想よりも時間がかかり、さらに点火しずらいと感じます。
点火しずらい理由としては
1.竹の中に「ろうそく」があるため、点火するために手を入れようとしても狭くて入れにくい。
2.最近のライターは子供のいたずら防止のためスイッチが固い
などが考えられます。 と、言うことは 広いところでライターを使わない点火の方法が必要になってきます。
「 なにか良い点火方法はないものか? 」
と悩みながら100円均一のお店を歩いていた時に出会ったのが

料理用の「菜箸トング」 でした。 初めて「菜箸トング」を目にしたとき
「これは、使える!!」
と感じました。

広いところでライターを使わない点火の方法が実践できるのです!!
方法 (手順)
1.広い場所で1つの「ろうそく」にライター等で点火をする。
2.火のついた「ろうそく」から火をもらい次の「ろうそく」に点火する。
3.火のついた「ろうそく」を菜箸トングでつかみ竹の中に入れる
4.「2」と「3」を繰り返す。
この方法は大成功でした!! 「菜箸トング」という商品は これまで使ったことがありませんでしたが、この商品を使うと「竹ろうそく」を行う際には 劇的な労力と時間の節約になります。
この 今までにない道具を使っての新しい点火方法のおかげで、800本のろうそくへの点火は上手に行うことができました。
まさに 一鏃破三関 【いちぞくさんかんをやぶる】ようなお話だと感じました。
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