ありのままの自分・・・

 最近、4歳と6歳の娘が2人で



 「ありのままの~」




と声をそろえて歌って楽しんでいます。





 「ありのまま」と言う言葉を聞くとある映画やその主題歌を思い出す人もいらっしゃるのではないでしょうか。




 実は私自身もその1人です。




 日本でも大ヒットしている「アナと雪の女王」というディズニーの映画です。日本国内だけでも映画館でこの映画を見た人はのべ2000万人を突破しDVDはすでに200万枚以上が売れているそうです。




 私がこの映画の存在を知ったのは意外にも本山である妙心寺でした。私は先日、本山である妙心寺で2週間にわたって行われた法話の研修会に参加させていただきました。その研修の中で妙心寺内にある霊雲院御住職 則竹秀南老師のお話を聞かせていただくことあったのですが、その時に則竹秀南老師が紹介をしてくださったのがこの「アナと雪の女王」でした。老師はこの映画の中で登場する歌の歌詞についてお話をされていました。




 特に



 ありのままの 姿見せるのよ
 ありのままの 自分になるの
 何も恐くない
 風よ吹け
 少しも寒くないわ
 悩んでたことが嘘みたいね
 だってもう自由よ
 何でも出来る



 という部分についてお話をしてくださいました。





 この映画は二人の姉妹の兄弟愛を描いた作品で、幼いころから魔法を使うことができる姉が、仲良く遊んでいた妹に誤って魔法で怪我をさせてしまい魔法を使わないことを誓い、他人にも魔法を使えることを気付かれないように生活をする場面から始まります。 しかし、魔法を使えることを隠すために人との接触を極端に避けて生活するため様々な弊害も生じてしまいます。そして長い月日がたったある日 姉は人前で魔法を使ってしまいます。悩んだ姉は周囲に迷惑が掛からないように山へ登り、そこで自分の力を発揮して生きていくことを誓ったときにこの歌が流れるのです。映画はその後2人の姉妹が、お互いがお互いを思いやる慈しみの気持ちに気がつき笑顔で終わります。





  老師は次のようにもお話してくださいました。





 「この歌の歌詞は大変に素晴らしい。ありのままの自分を出すことは良いことだ。しかし、ありのままの自分を出すと言うことは、その前に自分自身の心が清浄でなくてはならない。欲望にあふれたありのままの自分自身など出してもらっては困る。あくまでも清浄な心があり、その清浄な心をありのままに出すことが大切なんだ。」




 と仰っていたと記憶しています。





 自分自身の本当の価値というのは、自分には何ができるのか、自分は何が好きなのかといったことだけではなく、どれだけ自分自身の清浄な心を見出すことができるかだと感じています。



坐禅をする6歳の女の子



 自分自身の清浄な心を見つめ直すためには心を調える必要があります。臨済宗妙心寺派の生活信条に



  1日1度は静かに坐って身【からだ】と呼吸と心を調えましょう



 とあります。「1日1度は」というと「え、お寺に毎日来るの?」と思われるかもしれません。




 もちろん来ていただければありがたいのですが、坐禅はお寺に来ないとできないものではありません。ご自宅でも、どこでも坐禅をしていただくことはできます。




 私もイスに座って事務作業をする前に姿勢を正し「ふー」と息を吐いてから仕事に入るようにしています。そして坐る時間も長時間でなくてもかまいません。ご自宅のお仏壇の前で心静かにお参りをしたり、お経をお唱えする。食事の際に感謝の気持ちを持ち食事をするなど日常生活を大切に過ごすことで 呼吸と体と心が調えていくのではないでしょうか。




 
 呼吸や体、そして心調えることで、時代や状況に左右されることのない、自分自身の人間としての真の価値を見いだせるのではないだろうかと 娘たちの姿を見ながら考えみました・・・・
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる