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無駄と無功徳

東光寺(静岡市清水区横砂)では、地元の小学校の夏休みに合わせて



 子供坐禅会や寺子屋体験(1日を使ってお寺体験や宿題をお寺でする行事) 




 を行っています。




 お寺での「学び」が目的です。





 そんな、寺子屋体験で昨年は 「積木体験【つみきたいけん】」の時間を設けました。講師として清水区在住の”つみきの園さん”をお招きし、普段家庭ではなかなか体験できない積木を体験させていただきました。



寺子屋体験 積木体験1
↑円筒ドームは完成すると大人数人が同時に中に入れる程の大きさです。





寺子屋体験 積木体験2
↑仲間と協力して制限時間内にどれだけ高く積むことができるかにも挑戦しました。





 「学び」が目的なのに 遊んでいいの??




 とのご意見もあるかもしれません。



 しかし私は、勉強だけが「学び」だと考えていません。積木体験の中からも、積木の積み方や他学年の仲間と共に協力することだけでなく 実に多くのことが学べるはずです。










 禅語に




 無功徳【むくどく】 



 という言葉があります。この言葉は禅宗を開いた達磨大師が禅を中国に伝えたとき、当時の中国で権力を握っていた武帝【ぶてい】に対して言った言葉です。


 武帝は仏教への信仰が厚く、寺を建立したり仏教を学んだりしていました。その武帝が達磨大師がインドからやってくると聞いて大いに喜び、お話しをすることになりました。



武帝「私はこれまで仏教を学び、お寺を建立したりしてきました。この私にはどのような功徳があるのでしょうか。」



達磨大師「無功徳」





 功徳を期待して、善根【ぜんこん:善い行い】をすることは本当の善根ではない。との言葉です。







 積木体験に参加した子供は



 積木体験を通して協調性を身に着けよう!


 などと考えていません。ただ一心に積木を楽しんでいます。これこそが「無功徳」なのだと思います。だからこそ、より多くのことを学んでいるのだと思います。





 子供たちが一心に楽しめ、そして学べる環境を作り出してしまう”つみきの園さん”の力が何よりも素晴らしいと感じずにはいられません。





 今後も寺子屋体験や子供坐禅会は継続的に開催していきたいと考えていますし、より一層 子供たちが学び・楽しめる環境を整えていきたいと考えています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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