花の枯れ方をも楽しむ世界があるそうです。

 以前、大学時代の後輩がフェイスブック上で、自分が購入した ある花を紹介していました。


ボトルフラワー1




 きれいな生花が水の中に飾られているそうです。




 確かに美しい!!




 と、感じていたとき その後輩が





 「そのうちこうなります」





 と次の写真を紹介していました。




 ボトルフラワー2




 朽ちていく姿まで楽しむことができる東 信 (azuma makoto)氏の作品なのだそうです。






 自然界では花が咲き、やがて枯れる、そして跡形も亡くなっていきます。その姿を1つのビンの中で見ることができる作品があることを知って衝撃を受けました。







 禅語に



 没蹤跡【もっしょうせき】 




 という言葉があります。蹤跡とは「足跡」・「跡形」という意味で、没蹤跡は跡形が全く残されていないことを表します。





 こだわりなく生きる姿や、執着を離れることによって得られる自由の境地を示す表現です。





 没蹤跡は「何も無い・最初から存在しない」という意味ではありません。





 確かに、そこに生きていた! しかし、銅像を建てたり自伝を出し自分の功績をひけらかすことなく黙々と生きていく姿を表す言葉が没蹤跡だと私は考えています。





 ビンの中の花は何も語りませんし、自ら主張もしません。ただその中で朽ちていくだけです。しかし、そこに芸術的な何かを感じ没蹤跡という言葉を連想させます。






 いつか本物をこの目で見てみたい作品です。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる