師匠の命日に思い出す言葉『全てはまわっている』

 11月18日は東光寺(静岡市清水区横砂)の前住職である尚空(しょうくう)和尚の命日にです。

尚空和尚頂相
↑↑↑尚空和尚の肖像画【頂相:ちんそう】





 毎年お参りをするたびに思い出すことがあります。




 尚空和尚は私の祖父であり師匠です。私は得度【とくど】という僧侶となるために行う出家の儀式を祖父である尚空和尚の下で受け、弟子となりました。




 師匠であり祖父である尚空和尚にかけていただいた多くの言葉の中で印象に残っている言葉があります。それは私が理学部物理学科の大学への進学を決め、お寺を出るために挨拶をしたときの言葉です。


 お寺で生活をしてきたのに、お寺とまったく関係のない理系への進学を相談もなく決めてしまった私は後ろめたい気持ちを持ちながら挨拶に行きました。そんな私に尚空和尚は



 「科学の世界では最近になって原子核の周りを電子がグルグル回っていることが分かっただろ。お釈迦様は2500年も前に『全てのものはまわっている』と言っていたんだぞ。仏教も科学も み~んな同じだ!しっかり勉強してきなさい。」




 と声をかけてくれました。当時、仏教のことについて無知だった私に師匠の言葉を理解することはできませんでした。




 しかし大学在学中を含めて10年以上科学の分野に身を置き、その後 ご縁をいただき仏教のことも少しずつ勉強させていただいる今になって師匠の言葉の意味が少しずつ理解できるようになってきた気がします。








 科学と仏教は非常によく似ています。科学の近代的な理論や考え方の中には仏教的な思想と相通じるものが非常に多くあり、その共通点を知るたびに



 「あ、おじいちゃん(師匠)はこのことが言いたかったのかな!?」



と感じます。



 まだまだ勉強不足・修行不足の私ですので師匠の言葉の意味を完全に理解できているとは思えません。師匠の言葉の意味を理解するためにも これからも精進していきたいと思います・・・
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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