やっぱり基本が大切ですよね・・・

動中の工夫は静中に勝ること百千億倍



 江戸時代の大変有名な白隠禅師【はくいんぜんじ】という臨済宗の和尚様は



「 動中の工夫は 静中に勝ること 百千億倍 」


と言う言葉を残されています。


 動中【どうちゅう】とは、掃除・食事・托鉢など動きのある修行
 静中【せいちゅう】とは、坐禅


 を意味しています。私訳すると


 掃除や托鉢などの日常の修行をしっかりすることは坐禅よりも百倍も千倍もすごいことだ!


 と言うことができるかもしれません。




 私はこの言葉と修行中に出会いました。修行中に様々なことを指導してくださる和尚様が坐禅を始める直前にこの言葉を投げかけてきたのです。


 私はこの言葉を聞いたとき

「なんだ、普段の行動をしっかりすれば坐禅なんかしなくてもいいんだ!!なんで坐禅を始める前にこんなことを言うのだろうか!?」

と考えてしまいました。そのため坐禅が始まっても「動中の工夫は・・・」という言葉が頭から離れませんでした。私は体が硬く、すぐに足がしびれてしまうので坐禅があまり得意でなかったので

「この後の掃除などをしっかりがんばるから坐禅なんか早く終わってくれ。掃除をがんばる方が坐禅よりも勝っているでしょ。」

と心の中で何回もつぶやいていました。

 しかし、あるときに気が付いてしまいました。





 ・・・重要なのは


 百千億 



 「倍」なんですよね。

 静中、つまり坐禅の百倍・千倍なのです。坐禅が「ゼロ」なら動中をどんなに工夫しても「ゼロ」

 坐禅がしっかりしていれば、普段の生活を工夫することで何倍もの修行をすることができる!



 やっぱり基本である坐禅をしっかりしなくてはいけない。坐禅がしっかりできていることが修行の大前提なのだと思い知らされた思い出深い言葉です。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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