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無所得(自然に体が動いた少年に感動しました!)

 先日、とても美しい光景を目にすることができました。

 お寺での法要が終わり参列された方々が外に出ようと玄関へ向かいました。


shoes_03.png



 あまり広くない玄関に参列者がいっせいに集まったため下駄箱から靴を出す人や、靴を履く人で少し渋滞ができていました。






 そのとき一人の小学生の男の子がスッと父親の靴を手に取り父親の足元に揃えて置いたのでした。そして、次に母親の靴も同じように母親の前に並べたのです。


 このとき親子に会話はありません。男の子の動きはとても自然で何の違和感もなく、私はただ「あ、美しい」と感じました。もちろん、男の子は誰かに


「靴を取ってくれ」


と言われたわけではありません。男の子の体が自然に動いていたのです。




 日常でも使われる言葉に



 無所得【むしょとく】


 
 という言葉があります。一般的には「収入がない」という意味で用いられます。しかし、仏教語や禅語では無所得は



 とらわれの心がない自由な境地。執着することのない理想的な境地



 という意味で使われます。





 まさに、男の子の行動は無所得な行為であったために非常に美しいと感じたのだと思います。

 この、男の子は法要の最中も真剣にお経の本を見ながらお経をお唱えしたり、あいさつもしっかりできるなど感心させられることばかりでしたが、最後の行動は本当に感動的でした。





 また、とっさのときに体が動かない私自身の修行不足を痛感させられました・・・
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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