とても印象に残っている弔辞

 僧侶として生きているここ数年間は、大学生活や教員時代に比べて「葬儀」の現場に出会う機会が多くなりました。


 そのため、葬儀の中で亡き人に伝えられる弔辞やお別れの言葉を耳にする機会も多くなりました。


葬儀131016



 以前、仕事のかたわら地域の清掃活動などの地域へ貢献する活動を続け、家族の為や周囲の人の為に様々なことをしてきた方が亡くなり葬儀が行われました。


 その葬儀のときの弔辞が非常に印象に残りました。弔辞を述べられた方は亡くなられた方の友人でした。その方が



「あなたにはもっと長生きしてほしかった。あなたがいないこれからの私の人生は大変つらいかもしれません。しかし、私はもう少し生きていこうと思います。


 そして、私もあなたのように地域の為、家族の為に自分のやれることを精一杯やっていこうと思います。」





 とおっしゃられたのです。







 様々な法要の最後にお唱えすることの多い普回向【願わくばこの功徳を以てあまねく一切に及ぼし、我らと衆生と皆共に仏道を成ぜんことを】というお経には



「どうか、この功徳が、一切の仏様やすでに亡くなられた方、そして今を生きている人々に及んで、私達とみんなともに仏様の道を成就いたしましょう」




 という意味があります。自分の「徳」が自分の為だけでなく他の人の為にもなりますようにと祈り、皆で共により良く生きていこうという言葉です。





 先ほどの弔辞を聞きながら、この普回向を思い出しました。 亡くなられた方が伝えたかったことを、しっかりと友人が受け取り、それをさらに多くの人に伝えていこうと誓う弔辞に感動をしたことを覚えています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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