寺子屋体験を通して感じたこと その2

 東光寺(静岡市清水区横砂)で夏休みに行った小学生を対象にした「寺子屋体験」を通して感じたことを紹介させていただきます。

寺子屋体験 紙ファイル

※寺子屋体験の案内(紹介)はこちらをご覧ください


 今回は、その2です。題名は



 放下著 【ほうげじゃく】






 です。




放下著【ほうげじゃく】の、


放下とは「捨てる」という意味で、放下著は煩悩や妄想だけでなく、仏や悟りにいたるまで、すべての執着を捨て去ってしまえ!!


という意味です。





 今回の寺子屋体験では参加者に 上の写真のような紙ファイルを配りました。





 様々な体験(坐禅・お経・団子作り・ハンコ作り・禅語カルタ・食事などなど)を行う際の説明などをプリントにして配布し、体験終了後に紙ファイルに綴じて置くように指示をしました。



 3日間の寺子屋体験では様々な体験をしてもらい、多くの説明をしますが全ての内容を覚えておくことはできません。



 そこで、家に帰った後に保護者など家族に


「お寺でこんなことをしたよ!!」



と説明するときに使ってもらったり、後から見たときに


「あ~、お寺でやった時には気付かなかったけど こんな意味があったんだ!」



と発見してもらえるように、紙ファイルとプリントを用意しました。





 中学校の教員をしていた頃に理科の授業用だけでなく様々な種類のプリントを作っていたので、懐かしい気持ちで寺子屋体験用のプリントをいくつか作成してみました。



 作成して気が付いた(思い出した)のですが、プリントを作るのは思いのほか時間がかかるのです!途中でプリントの作成をやめてしまおうかと本気で悩みましたが、なんとか各体験用のプリントを作成しました。




 寺子屋体験に参加してくれた小学生達にも最終日(閉会式)に



「ファイルは家に持って帰って、時間があるときに読んでみてね!」



 と、閉会式で配布した参加証明書と一緒にカバンにしまうように指示をしました。




 参加者が帰宅した後、本堂を片づけていると忘れ物が1つだけ発見されました



・・・・あの紙ファイルでした。



 名前は配布したときに書くように指示をしていたのでしっかりと書いてあります。配布したプリントもしっかり綴じてあります。



 でも忘れていかれてしまいました・・・・





 「まさか、放下【ほうげ】されたのか!???」





 そんなことも考えましたが、きっと うっかり忘れてしまったのであろうと信じてしばらく預かることにしました。



・・・落とし主は現れませんでした。連絡もありません。






 「せっかく苦労して作ったのだから大切にしてほしい」



 などという個人的な感情を捨てきれない(放下できない)修行が足りない私に対して、忘れていかれた紙ファイルは




  「放下著!!」




 と語りかけている気がします。



 ・・・でもやっぱり、忘れていかれたことや忘れたことを気が付きもせず連絡もないのはさみしいものです。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる