おかげさま2
先日のブログで
おかげさま
という言葉についてお話を掲載させていただきました。(詳しくはこちらをクリックしてください)
今回はその続きです。

最近、新聞に
「日本の企業が「人工合成クモ糸繊維」の量産化に必要な基本要素技術の開発に成功した。」
との記事が紹介されていました。
クモの糸は同じ太さの鉄鋼よりも強く、ナイロンよりも伸縮性があるため、自動車や医療など様々な分野で利用されることが期待されているそうです。また、原料を石油に依存しない環境負荷の極めて少ない次世代素材として注目されているそうです。
理科系研究の話題に興味のある私はこのクモの糸のことについて少し調べてみました。
一般的に「クモの糸」と言われると糸を作るのはクモだと思ってしまいます。実際にクモに糸を作らせ、それを束ねる試みも以前は行われたそうですがクモが作る糸は均一ではなく、この糸を他のものに利用することは大変困難なことでした。
今回記事で紹介された「クモの糸」はクモが作るのではなく、遺伝子に手を加えた微生物が作り出すそうです。
このような方法で作成することにより工業的に利用することができる素材が完成したそうです。
この「クモの糸」の研究にも使われている遺伝子の本格的研究は、1950年代に遺伝子が2重らせん構造をしていると予想されたころから始まった新しい研究分野です。
「クモの糸」が丈夫な素材であることや、遺伝子の構造が2重らせんであることは以前から知られている事でした。しかし、私も自分自身が研究・実験をする立場になるまで知らなかったのですが理論上は確立されていることを実際に研究・実験し証明することは大変難しいことなのです。
ですから現代の最先端と言われる研究や実験のほとんどは理論が先行し過去の研究者が考えたことを現代の研究で実証しているのです。
現代も次々と新しい技術が発表されたりしています。その多くは「人の命」に関わる研究のものが多いことは事実です。これは、いかに科学技術が進歩したといえども我々はまだまだ「人の命」に関してわかっていないことが多いことの証明でもあるのです。
東光寺の境内には保育園があり、私はその保育園で長年保育士として園児達とかかわってきたベテラン保育士さんの言葉で印象的な言葉がありました。それは、
「最近では核家族が増えた影響なのか保育園に通う子供の中には自分の祖父母の名前を知らない子供が珍しくなくなってしまっている。」
という言葉です。
同じ家に祖父母が暮していれば、子供は「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼んだとしても一緒に暮らす家族や訪ねてくる人が祖父母を名前で呼ぶので子供も自然に祖父母の名前を覚えていたそうです。
他人の命だけでなく自分の命をも粗末にしてしまうニュースや話題に触れるたびに、「なぜこんなことが起こってしまうのか。」と感じてきました。私はこの祖父母の名前を知らない子供がいるという話を聞いて大変に驚きましたが、少し納得してしまったこともあります。
それは、自分の命の源である祖父母の名前すら知らない子供がいることは、自分の命の源をしっかりと感じたり知る機会に恵まれることがなかった子供や大人がいるということです。
これは子供だけの問題ではもちろんありません。このような人に「命」の大切さを実感してもらうことは、大変難しいことです。しかし、このような人も自分の「命」と向き合う場所や環境があれば自分の「命」の貴重さに気が付くことができるはずです。
この「命」と向き合う場所や環境とは、お寺で御参りをしたり御自宅のお仏壇の前で御参りをする先祖供養だと思います。御先祖様の「おかげさま」を忘れずに日々の生活を送っていくために、これから手を合わせる大切さを伝えていきたいと考えています。
おかげさま
という言葉についてお話を掲載させていただきました。(詳しくはこちらをクリックしてください)
今回はその続きです。

最近、新聞に
「日本の企業が「人工合成クモ糸繊維」の量産化に必要な基本要素技術の開発に成功した。」
との記事が紹介されていました。
クモの糸は同じ太さの鉄鋼よりも強く、ナイロンよりも伸縮性があるため、自動車や医療など様々な分野で利用されることが期待されているそうです。また、原料を石油に依存しない環境負荷の極めて少ない次世代素材として注目されているそうです。
理科系研究の話題に興味のある私はこのクモの糸のことについて少し調べてみました。
一般的に「クモの糸」と言われると糸を作るのはクモだと思ってしまいます。実際にクモに糸を作らせ、それを束ねる試みも以前は行われたそうですがクモが作る糸は均一ではなく、この糸を他のものに利用することは大変困難なことでした。
今回記事で紹介された「クモの糸」はクモが作るのではなく、遺伝子に手を加えた微生物が作り出すそうです。
このような方法で作成することにより工業的に利用することができる素材が完成したそうです。
この「クモの糸」の研究にも使われている遺伝子の本格的研究は、1950年代に遺伝子が2重らせん構造をしていると予想されたころから始まった新しい研究分野です。
「クモの糸」が丈夫な素材であることや、遺伝子の構造が2重らせんであることは以前から知られている事でした。しかし、私も自分自身が研究・実験をする立場になるまで知らなかったのですが理論上は確立されていることを実際に研究・実験し証明することは大変難しいことなのです。
ですから現代の最先端と言われる研究や実験のほとんどは理論が先行し過去の研究者が考えたことを現代の研究で実証しているのです。
現代も次々と新しい技術が発表されたりしています。その多くは「人の命」に関わる研究のものが多いことは事実です。これは、いかに科学技術が進歩したといえども我々はまだまだ「人の命」に関してわかっていないことが多いことの証明でもあるのです。
東光寺の境内には保育園があり、私はその保育園で長年保育士として園児達とかかわってきたベテラン保育士さんの言葉で印象的な言葉がありました。それは、
「最近では核家族が増えた影響なのか保育園に通う子供の中には自分の祖父母の名前を知らない子供が珍しくなくなってしまっている。」
という言葉です。
同じ家に祖父母が暮していれば、子供は「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼んだとしても一緒に暮らす家族や訪ねてくる人が祖父母を名前で呼ぶので子供も自然に祖父母の名前を覚えていたそうです。
他人の命だけでなく自分の命をも粗末にしてしまうニュースや話題に触れるたびに、「なぜこんなことが起こってしまうのか。」と感じてきました。私はこの祖父母の名前を知らない子供がいるという話を聞いて大変に驚きましたが、少し納得してしまったこともあります。
それは、自分の命の源である祖父母の名前すら知らない子供がいることは、自分の命の源をしっかりと感じたり知る機会に恵まれることがなかった子供や大人がいるということです。
これは子供だけの問題ではもちろんありません。このような人に「命」の大切さを実感してもらうことは、大変難しいことです。しかし、このような人も自分の「命」と向き合う場所や環境があれば自分の「命」の貴重さに気が付くことができるはずです。
この「命」と向き合う場所や環境とは、お寺で御参りをしたり御自宅のお仏壇の前で御参りをする先祖供養だと思います。御先祖様の「おかげさま」を忘れずに日々の生活を送っていくために、これから手を合わせる大切さを伝えていきたいと考えています。