おかげさま1

 東光寺は臨済宗妙心寺派のお寺です。

 御本山の妙心寺から毎年、檀信徒の花園会員の皆様に目標としていただく言葉が示されています。


 ポスターやお寺で配布させていただいている冊子をご覧になりご存知の方も多いと思いますが、今年は「おかげさま」という言葉が紹介されています。

おかげさま2013


 今回はこの「おかげさま」と言う言葉について少しお話をさせていただきます。





 仏教では人として生まれることは「まれである」と考えています。

 どのくらい「まれ」であるかということもお経に書いてあります。「宗門安心章」というお経がありました。このお経は


万劫【まんごう】にも受け難きは人身、億劫【おくごう】にも遇い難きは仏法なり


という言葉で始まります。







 この「劫」という言葉は時間の単位できわめて長い時間を意味しています。



 時間の単位と言うと 秒や分、時間などがあります。もっと長い時間の単位となりますと日、月、年などもそうです。劫という単位はこれらの単位よりも長く



 百年に一度ずつ天女が舞い降りてきて上下四方一由旬(ゆじゅん)の大岩をやわらかな羽衣で払うと目に見えないほど少し削れる。気の遠くなるほどの回数を払って、その石がなくなるまでの時間を1劫と呼ぶそうです。



 
 強引なお話をしてしまうと、





 1由旬とは、14.4キロだとされていますので、1度の摩耗で0.1mm(ビニール袋程度の厚さ)削れたとしても14.4kmの厚さをなくすには約144億年かかります。地球誕生から現在まで46億年、宇宙誕生から137億年と言われていますので私の命も皆様の命も宇宙誕生から現代までで1度しかこの世界にできていないとても貴重な命だと言えるのです。





 この貴重な命が、今ここにあるのは紛れもなく両親のおかげであり、ご先祖様のおかげです。そしてその御恩に手を合わせて、「おかげさま」の思いで毎日の生活をしていくことこそが自分の「命」を大切にし、他人の「命」も大切にすることになるような気がします。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる