ロウソクは必要!?

竹ろうそく1301073


 先日、法事の終了後に御参りに来ていた方に以下のような質問をしていただきました。


 「和尚さん、私は毎日仏壇に向かってお参りをするのですが 時間が無い時にロウソクに火をつけずにライターでお線香に火をつけているんだけどまずいかな?」


 このように、仏壇にあるロウソクがお線香に火をつけるための道具だと考えている方は少なくありません。



 ですので、お墓参りに行ったときにお線香に火を点けるためにロウソクを使い、読経や手を合わせる前にロウソクを消してしまう人も少なくありません。



 残念ながら、私はこのような習慣はあまり良くない習慣だと考えています。


 仏教用語に


 自灯明・法灯明【じとうみょう・ほうとうみょう】



 という言葉があります。

 お釈迦さまがご往生をむかえられた時のことです。弟子たちは、お釈迦さまが亡くなられたらあとは誰を頼りにしたらよいかと心配しました。そのことを気づかれたお釈迦さまは

「自らを灯明とし、自らを頼りとして他を頼りとせず、法を灯明とし、法を頼りとして他のものをたよりとせず生きなさい」

とおっしゃったことを意味します。



 つまりロウソクに灯りをつけることは、この「自灯明・法灯明」の教えを思い出し、大切にすることを誓う意味があるのです。


 転じて、

ロウソクの火は灯明(とうみょう)と呼ばれ、明りが闇を開くように、煩悩(ぼんのう)によって覆い隠された心の闇を仏の正しい智慧によって明るくするという意味があるのです。



 ※ロウソクには火を使いますので安全には十分にご注意ください。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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