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昔話シリーズ 浦島太郎 【4:乙姫様と玉手箱】

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。



600【昔話】34浦島太郎


昔話シリーズ 浦島太郎 【4:乙姫様と玉手箱】


皆さんご存じの通り、浦島太郎のお話は

1.浦島太郎が亀を助ける
2.助けた亀に竜宮城へ連れて行ってもらう
3.楽しい時間を過ごすが、時々もとの世界を思い出す
4.玉手箱をもらって帰る
5.もとの世界は長い時間が経っていることに気がつく
6.玉手箱を開ける



となっています。


この浦島太郎の話から、私達は様々なことを学ぶことができます。



今回は 「玉手箱をもらって帰る」 場面から何を学ぶことができるのかを紹介させていただきます。




竜宮城で楽しい毎日を過ごしていた浦島太郎は、ある日乙姫様に「もとの世界に帰りたい」と伝えます。


すると、乙姫様は



 「これは玉手箱といって、なかには、人間の一番大切な宝がこめてございます。

これをお別れのしるしにさし上げますから、お持ちかえりくださいまし。

ですが、あなたがもう一度、竜宮城へ帰ってきたいと思うなら、どんなことがあっても、決してこの箱をあけてごらんになってはてはいけません。」




と言うのです。


つまり、玉手箱を開けると竜宮城へ行くことができなくなるのです。


竜宮城へはどうやって行くのか!?


そう、亀です!!





私は、昔話の浦島太郎をここまで読むと



浦島太郎 = 私達

竜宮城 = 悟りの世界

乙姫様 = 仏様



と感じます。


悟りの世界とは迷いや苦しみから離れた世界と言ってもいいかもしれません。



「浦島太郎が竜宮城へ行って乙姫様に出会う」は


「私達が悟りの世界へ到達し仏様に出会う」を表しているように感じるのです。





仏教では、私達は迷いや苦しみの世界から離れることができると説いています。


そしてそのためには心を調えることが大切だと説いています。


そう考えると

亀 = 私達の調った心

と言えるのです。



さらに、



「いじめられていた亀を助け、その亀に竜宮城へ連れて行ってもらった」は


「乱れた心を調え、その心に従って生きていくと迷いや苦しみの世界から離れることができる」




と読み取ることができます。




乙姫様は玉手箱を渡しながら

「これは玉手箱といって、なかには、人間の一番大切な宝がこめてございます。」

と言います。



人間の一番大切な宝は 「調った心」です。

しかし、これは誰かに後からもらうものではありません。

すでに持っているものです。




そう考えると乙姫様の言葉は



本当は玉手箱を開けなくても大切なものをあなたは持っているのですよ!

だから玉手箱を開ける必要はないよ!

そのことに気がついてね!!



という暖かい言葉のように感じます。



600浦島太郎4


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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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