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昔話シリーズ 浦島太郎 【2:竜宮城へ】

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。




600【昔話】32浦島太郎

昔話シリーズ 浦島太郎 【2:竜宮城へ】


皆さんご存じの通り、浦島太郎のお話は

1.浦島太郎が亀を助ける
2.助けた亀に竜宮城へ連れて行ってもらう
3.楽しい時間を過ごすが、時々もとの世界を思い出す
4.玉手箱をもらって帰る
5.もとの世界は長い時間が経っていることに気がつく
6.玉手箱を開ける



となっています。


この浦島太郎の話から、私達は様々なことを学ぶことができます。



今回は 「2.助けた亀に竜宮城へ連れて行ってもらう」 場面から何を学ぶことができるのかを紹介させていただきます。






いよいよ浦島太郎は助けた亀に竜宮城へ連れて行ってもらいます。



昔話の中で、竜宮城についてこのように書いてあります。


宝石の天井、さんごの柱、廊下には金がしきつめてありました。


こわごわその上を歩いて行きますと、どこからともなくいい匂いがして、たのしい音楽が聞こえてきました。やがて、水晶の壁に、いろいろな宝石をちりばめた大広間がありました。



その後、「こんどは四季の景色をお目にかけましょう」といって、まず、東の戸をおあけになりました。そこは春のけしきで、いちめん、ぼうっとかすんだなかに、さくらの花が、うつくしい絵のように咲き乱れていました。次に、南の戸をおあけになりました。そこは夏のけしきで・・・





竜宮城と言えば”豪華な場所”というイメージでしたが、改めて読んでみると


四季の景色が楽しめる部屋が描かれていることに驚きました。


しかし、ここにこそ大切な教えがあるのです。


東の戸を開けると春、南を開けると夏、西を開ければ秋、北を開ければ冬。


夢のような世界の話にも聞こえます。




しかし、よく考えれば私達が普段から出入りしているドアも、竜宮城とまったく同じ働きをしています。


春にドアを開ければ春、夏に開ければ夏・・・


当たり前です・・・


しかし、その当たり前が美しいのです。


ついつい忘れてしまいがちなのですが、春があり、夏があり、秋があり、冬がある。


景色は毎日変わり、同じものがない。


その変化が美しく、その姿が美しいことに気がつくことが大切なのだと、浦島太郎の話を教えてくれているのです。




そして、そのことに気がついたとき、


「宝石の天井、さんごの柱、廊下には金がしきつめてありました。」


という部分も


宝石の天井とは、いつも私達を空から見守ってくれているご先祖様や仏様であり、


さんごの柱とは、私達の心を支えてくれている大切な仲間であり、


廊下に敷き詰めた金は、私達の足元を支えてくれている大切な教えである。



と読むことができます。



竜宮城は美しく特別な場所のように描かれていますが、実は



特別な場所が大切なのではなく、“いつもの場所”こそが特別な場所であることきに気がつき、大切にしなくてはならない。



ということを教えてくれているのです。



600浦島太郎2

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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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