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昔話シリーズ その28 竹取物語 【10:かぐや姫 月に帰る】



この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。





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昔話シリーズ【28】 竹取物語 【10:かぐや姫 月に帰る】


自分を信じること。それは自信を持つというより、自信がない自分も、弱い自分も受け入れるということ。

という言葉を聞いたとき、私は大きな勘違いをしていたと感じました。




竹取物語・かぐや姫の話しから学ぶことをまとめています。

これまでに
1:仏の光明
2:切った竹から金
3:仏様が使った食器
4:蓬萊の玉の枝
5:火鼠の皮衣
6:龍の首の珠
7:燕の子安貝
8:帝にも嫁がない
9:月に帰りたがらないかぐや姫
と、紹介してきました。
※クリックすると記事をご覧いただけます。




今回は、いよいよ竹取物語のクライマックスの部分です。




翁(おきな:おじいさん)はかぐや姫に「月から迎えが来てしまうが月に帰りたくない」と言われ、必死にかぐや姫を守ろうとします。


帝に頼み、多くの兵隊を家の周辺に配置してもらったり、かぐや姫を部屋の奥に隠して様々な所に鍵をかけたそうです。


しかし、月から光輝くお迎えが来ると、兵隊は力が抜けてしまい何もできません。


さらにかけたはずの鍵があいてかぐや姫は外に出てこなくてはいけなくなってしまうのです。





この場面から私達は何を学ことができるのでしょうか。


竹取物語の冒頭部分で、かぐや姫を家に連れて帰った場面を


家の中が隅から隅まで光り輝きました。翁(おじいさん)にはこの子を見るのが何よりの薬で、また何よりの慰みでした。


と表現しています。この部分を読んだとき私は「仏の光明」という言葉を思い出しました。


私達をあまねく照らしてくれている仏様の教えのようだと紹介をしました。
※このときの記事はこちらです↓↓↓
1:仏の光明






では、光り輝く月からのお迎えも「仏の光明」を表しているのでしょうか?


私はそうは思いません。


帰りたくないと願い様々な準備をするが、やがて見つかってしまう。


なんとも悲しい場面ではありますが、これは避けたくても避けられない「死」を表しているように感じます。


「死にたくない」と願っても、誰にでも平等にやってくるのが「死」です。


かぐや姫は月に帰りたくないと願い、それを聞いた周囲の人間がなんとかかぐや姫を守ろうとする姿は


私達が「死にたくない」と感じ、周囲の人も助けたいと手を尽くす姿と同じです。


しかし、かぐや姫は鍵がかかった部屋から出てきてしまうように私達は必ず「死」を迎えることを忘れてはならないと竹取物語は伝えてくれているように感じます。




竹取物語を読み、かぐや姫が月に帰らなければならない場面を目にしたときには、その奥に様々な教えがあると感じながら読んでいただきたいと願っています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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