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昔話シリーズ その18 一寸法師と打ち出の小槌

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。




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昔話シリーズ【18】 一寸法師と打ち出の小槌




幼いころに祖母に


「極楽と地獄の違いは食事の仕方だ」


と話してもらったことを今でも覚えています。



極楽も地獄も同じ食器と食事が出される。


特徴としては箸が1mと長い。


極楽では、この長い箸を使って、食事をお互いに食べさせ合うことができる。


しかし、地獄では長い箸を自分の為だけに使おうとする。しかし長い箸は使いづらく食べ物を口に運べない。すると周囲の人と争いが生じて、最終的には皆で喧嘩になる。






と言った内容でした。


同じものを使っているのに、心の持ち方ひとつで、そこが地獄にもなるし極楽にもなるということが印象に残っています。






前回の記事で 一寸法師と鬼退治について紹介をさせていただきました。
※記事はこちらです。



その中で一寸法師の物語は



・一寸法師が小さいこと

・鬼を体の中からやっつける

・一寸法師が最後に大きくなる



この3つの要素が大切だと感じています。


と紹介をしました。


今回の記事は、この中の「一寸法師が最後に大きくなる」部分に注目をしていきたいと思います。


一寸法師に負けた鬼は“打ち出の小槌”を置いて逃げていきます。


打ち出の小槌とは願いをかなえてくれる道具です。


お米が欲しいと思って振ればお米が出てきます。


お金が欲しいと思って振ればお金が出てきます。


この打ち出の小槌を拾ったお姫様は迷うことなく、一寸法師が大きくなることを祈って打ち出の小槌を振ります。


ここに大切な教えが込められているように感じます。


仏教では見返りを求めず、誰かの為に今できることを精一杯にする「布施【ふせ】」を大切にします。



打ち出の小槌を拾ったとき、お姫様と一寸法師がそれぞれ「私はきれいな着物が欲しい」とか「俺は立派な刀が欲しい」と自分に必要なものを考えてしまえば二人とも幸せになることができなかったのではないでしょうか。


お姫様は一寸法師のことを、一寸法師はお姫様のことを考えて行動をするからこそ、物語は良い方向へと進んでいき、二人は幸せにくらしていくのです。



一寸法師のお話を思い出すときには、打ち出の小槌を相手の為に使う姿に「布施」の大切さを思い出していただければ幸いです。




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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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