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笑顔に救われる 

自分は嫌なことがあったときでも、「仕事」をするとなれば気持ちを切り替えることができる人間だと思っていました。


しかし、どうも違うようだと感じました。


僧侶としての仕事というと語弊はありますが、読経は「仕事」になるかもしれません。
※もちろん「仕事」という表現が不適切だという指摘はあるかと思いますが、どうかお許しください。


これまで、嫌なこと辛いことがあったときでも読経が始まれば読経に集中することができていました。



しかし、今回はどうしても読経が始まっても集中しきれず、集中できていない自分に驚き、驚いている自分にさらに驚くという負の連鎖に陥ってしまいました。



そんなとき、祀られている仏様の姿が目に飛び込んできました。






600水子地蔵様3





微笑んでいらっしゃるのです。


全ての人々に平等に微笑んでいるのです。


そんなお姿・表情を見ていたら心が落ち着いてきて読経に集中することができました。


・・・もちろん読経が終われば嫌な気持ちがぶり返してきてしまうのは自分の未熟さです。






「微笑【びしょう】」という言葉があります。



禅語では微笑と書いて”みしょう”と読みます。



有名な禅語に



拈華微笑【ねんげみしょう】


という言葉があります。



花をつまんで微笑するという意味です。お釈迦様が一本の花を手にとって大勢の弟子たちの前に見せたところ、皆はそれが何を表すのかわからず黙っていたが、摩訶迦葉というお弟子様だけがその意味を理解して微笑んだので、釈尊は摩訶迦葉を後継者と認めたという話しであり、言葉を超えて伝わることがあることを示す言葉です。





微笑んでくださる仏様は多くいらっしゃいます。


石に彫られた仏様、木で彫られた仏様、絵で描かれた仏様・・・


私達は多くの仏様に微笑んでいただいています。


何かを伝えようと微笑み続けてくださっています。


後は自分がそのことに気がつくだけです。




氷は最初のうちはなかなか溶けませんが、一度溶け始めれば溶けた水がさらに氷を溶かすのでどんどん溶けていきます。



同じように、仏様が微笑んでいることに気がつけば固まっていた自分の心が動き出すことができるのだと実感した出来事でした。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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