これは不思議だ。 だがすこしも不思議でない。 シモン・スティヴィン

畑にある柿の木にセミの抜け殻がありました。
たくさんの葉っぱがあるのに、なぜか同じ葉に2つの抜け殻が。
なんだか不思議に気持ちになりました。
しかし、この葉っぱに脱け殻が集まることには意味があるのかもしれません。
自然の摂理を理解すれば不思議には感じないかもしれません。
これは不思議だ。 だがすこしも不思議でない。
という言葉を残した科学者がいます。
シモン・スティヴィンです。
彼は400年以上前に活躍をしたヨーロッパの科学者です。
彼はそれまで整数と分数しかなかった世界に、十進法の小数を発明したことで有名です。
そんな彼は高校で物理を習ったことがある人なら必ず見たことがある「斜面での力のつり合い」の「力の平行四辺形の法則」を発見して、静力学の基礎を築き上げました。
この「力の平行四辺形の法則」を発表した図に
これは不思議だ。 だがすこしも不思議でない。
という言葉を残しているのです。
物理学の基礎となる法則ですので、現代を生きる私達はこの法則を受け入れており不思議には思いません。
しかし、この法則に初めて気がついたときには不思議に感じたのかもしれません。
そして、様々な実験をすることで不思議だと感じていたことが、実は不思議ではなく必然だと実感し
これは不思議だ。 だがすこしも不思議でない。
と書き残したのかもしれません。
禅の言葉に
掬水月在手【水を掬(きく)すれば月たに在り】
という言葉があります。
水を両手ですくえば手の中に月が入る
という意味です。
本来、月を自分の手ですくうことなどできるはずありませんが、手で水をすくえばその中に月が映る姿は月と自分が一体となることができます。
つまり月は仏を示しており、私達は仏と一体となれることを示してくれているのです。
これもまた、「これは不思議だ。 だがすこしも不思議でない。」という世界の言葉のように感じます。
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