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袖振り合うもタショウの縁

500こまめ 縁側でお茶を飲むこまめ カラー



袖振り合うもタショウの縁



という言葉があります。



私はタショウを“多少”だと思っていました。



近くを歩いている人は全く知らない人ではなく、多かれ少なかれ縁がある人ですよ。



そのような意味だと思い込んでいました。



しかし、実は“タショウ”は “多生” または “他生”という字が入ります。





多生・他生ともに、仏教の言葉です。

仏教語辞典で たしょう を調べてみると



他生 たしょう
 現世・この世を意味する今生に対して,それ以外の前世あるいは来世のことをいう。
なお、多生は,何度も生まれかわって多くの生をうけることであるが,現在では他生としばしば混用され,他生の縁も多生の縁も,前世からの因縁の意味で用いられている。





と書いてあります。




つまり、「袖振り合うも多生(他生)の縁」には、


人との縁はすべて深い因縁によって起こるので、どんな出会いも大切にしなければならないという意味があるのです。


これを“多少”と間違えていたのですから、意味が大きく違ってしまいます。恥ずかしい限りです。





言葉遊びになってしまいますが、私は多生(他生)の意味を知ったとき、



多生の縁には「今を生きている多くのいのちの中で生かされている縁」

他生の縁には、「過去に生かされているような、他の力に生かされている縁」



という意味があると感じました。


臨済宗妙心寺派の生活信条には

生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう

とあります。




多生・他生の縁を感じたならば、その恩に報いるような生き方をしていきましょうと語りかけてくれているように感じます。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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