野菜を冷凍すると・・・・

ニンニク油を作りました。
ニンニクを油に漬けただけですが、良い香りが油に溶け出します。
ですから、この油を使って野菜を炒めただけで、いつもとひと味違う美味しい野菜炒めになります。
このニンニク油(ガーリックオイルと言う方もいる)を作るときに、ニンニクの皮をむかなくてはいけません。
私は、ニンニクの皮をむく前に、ニンニクを冷凍するようにしています。
冷凍したニンニクを冷凍庫から出してしばらくすると、スルッと皮がむけます。しかもいったん冷凍したニンニクは香りを油へと出しやすくなっているのでとても便利です。
野菜を冷凍したときも同じ事が起こります。
冷凍し解凍することで、味が染み込みやすくもなります。
ご存知の通り水が氷になるときには体積が増えます。
ですから、植物の細胞内の水は氷になるとき体積が増えて細胞壁を壊します。そして調理をすることで氷が水になり壊れた細胞壁から味が染み込み、おいしいおかずへと変化をしていきます。
仏教ではよく私達が悩み苦しむ心を氷に、そして苦しみから離れ調った【ととのった】心を水に例えます。
しかし、氷が悪者で水が正義の味方と2つに分けて考えているわけではありません。
仏教は凍り付くことが悪いことだから凍らない方法だけを説くものでもありません。
冷凍した野菜が解凍されたとき、味が染み込みやすい材料になっているように、悩み苦しむことが後々私達の心を豊かにすることは珍しいことではありません。
仏教には心を凍り付かせないための教えだけではなく、凍り付いた心を溶かす教えがあることニンニクの香りが溶け出した油で炒めた冷凍野菜をいただきながら思い出しています。
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