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自粛したことで気がつくこと その2【下級生の卒業式参加】

東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある保育園でも新型コロナウイルスの影響が出ています。


休園にはならないものの、行事などを見直す必要に迫られています。


報道によると多くの学校で卒業式も規模を縮小して行っているようですが、ここでも卒園式の規模を縮小して行うことが決定しました。



600卒園式準備2





具体的に言えば、感染を防止する意味でも例年行っていた下級生の卒園式への参加を無くしたのです。




これまでは下級生も卒園式に参加し、“送る言葉”を全員で言ったり“お別れの歌”を歌ってきました。


下級生が参加できないからといってこれまで一生懸命練習をしてきた送る言葉やお別れの歌を無くすのは残念です。そこで、ビデオ撮影をして式の中で卒園生に映像を見せることになり、私が映像の撮影と上映の係となりました。





そして、実際に撮影をして卒園式の練習で実際に上映をしてみました。


今回の騒動でインターネットを使ったテレビ会議などがこれまで以上に活用されるようになっていますので一見すると、これまで通りの式が出来そうです。


しかし、実際にやってみると私は違和感を覚えました。



下級生はなんの為に卒園式に参加していたのでしょうか。


言葉を送るためだけなら、映像での出演でも違和感を覚えないはずです。


モヤモヤと考えていたときに、これまでの卒園式の練習風景を思い出しました。


それは、練習を重ねれば重ねるほど姿勢が良くなっていく下級生の姿でした。


私は毎年、各クラスでの卒園式の練習が終わり“総練習”の段階から練習に参加します。


このときには卒園をする年長組はしっかりと仕上がっており緊張感を持って練習に臨んでいるのですが、下級生たちはそこまで緊張感を持てていません。先生に「しっかり座りましょう」と言われてもなかなかできません。


しかし、卒園生たちが姿勢よく座り、号令と共に立ち上がり、かっこよく証書を受け取る姿を見ているうちに、緊張感を持って練習に取り組むようになってきます。


そして、本番では卒園生と共に素晴らしい式を作り上げていくのです。


下級生たちは一方的に映像で言葉や歌を送るだけでは得られない尊い経験を同じ空間で同じ時間を共有することで直接卒園生から送られているのだと実感をしました。







二つの美しい玉が、お互いを照らし合い、さらに輝きを増して美しい世界が広がることを瓊瑶世界【けいようせかい】と言いますが、


卒園生と下級生のそれぞれが、自分を磨き光ることで相手を照らし、照らされて側も自分の光と照らされた光を反射することで相手をさらに光らせるこの世界こそ瓊瑶世界【けいようせかい】なのだと感じます。




今年の卒園式は縮小しての開催となりますが、このような世界を作り出せるように最後まで考えていきたいと思います。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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