自覚

 東光寺(静岡市清水区横砂)には毎月、境内にある保育園の園児が坐禅体験にやってきます。

 年長組はすでに坐禅体験に1年間通っており、本堂に入ると何の説明もされなくても自分たちだけで座布団に座り坐禅が始められるようになりました。

坐禅体験121123


 初めて坐禅を体験したころは、落ち着きがなく一人の園児が少しでも動けば全体がゴソゴソと動いてしまうような状態でした。そんな園児たちも回数を重ねるごとに、静かに座ることが出来る時間が長くなるなどの成長していく姿を見せてくれていました。

 そんな園児たちを見ていて驚いたことがあります。少しずつ成長してきた園児たちが最近さらなる成長を見せてくれました。坐禅体験では10分~15分程度坐禅をしますが、先月と今月は全く動かずに座り続けることが出来るようになりました。



 どうしたのだろうか!?坐禅を続けてきた効果が急に現れたのか!!?



 などと勝手な想像をしていましたが、園児の家族の方と話していて理由が分かりました。

 年長組は夏を過ぎて小学校に入学するための準備を本格的に始めたそうです。ある年長組の園児の保護者によれば

 ・ランドセルの購入
 ・進級する小学校での健康診断
 ・学用品の準備

 など具体的な準備が始まり、自分が今まで遠い存在だと思っていた小学生になることを自覚した様子で家庭でも急に落ち着いてきたそうです。



 ・・・坐禅の効果だ!!と心の中で喜んでいた自分が恥ずかしいです。


 とは言え、落ち着いて坐ることが出来ることは素晴らしいことなので来月の坐禅体験でもたっぷりと園児たちを褒めてから坐禅を始めていきたいと思っています。




 ちなみに「自覚」と言う言葉も仏教用語です。

 自覚 = 自己に目覚める

 つまり「自覚」とは、

 産まれたときから自分の中に持っている清らかな心に気が付く 

ことを言います。


 年長組の園児たちは、小学校入学の準備という体験を通じて成長し、小学生としてやっていくことができる自分に気が付いたため急に落ち着くという「自覚」した姿を見せてくれているのです!!
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる