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保育園児の坐禅体験 【年長組】 第4回

500坐禅体験1907年超

東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児達は毎月お寺に坐禅をするためにやってきます。




年長組の園児は、今年度に入って4回目の坐禅体験です。
と言っても、彼らは年中組で1年間坐禅体験に通ったベテランさん達です。合計すると16回目の坐禅体験です。



本堂への入り方、坐禅の座り方、お参り、お寺でのお茶の飲み方など一通りのことは覚えています。
つまり、慣れてきた頃です。


慣れてくれば余分な緊張感はなくなりゆったりとした気持ちで坐禅ができるようになってきます。

しかし、慣れてくれば緊張感がなくなりすぎて少しダラダラとしてしまうのも事実です。




そのため、先月は

 みんなは“すんごくきれいな心”を貰って生まれてきたのに、そのことに気がつかなかったり忘れたりしてしまいます。もったいない!という“襟に縫い付けた宝石”の話しをしました。


※先月の様子はこちらをご覧ください。




今月も坐禅の後は、仏教聖典に出てくる話をしました。


ヘビの尻尾と頭が会話をする、ちょっと不思議な世界の話しですが、園児達は楽しそうに聞いてくれました。





ヘビの尻尾が自分の頭に「たまには私(尻尾)が前に出て進みたい」といったのですが、頭は当然認めません。

しかし、尻尾は前に出たいと言い続けます。結局お互いが「俺が前に出る!」と言ってケンカになってしまいました。

そして、頭が油断したときに尻尾が前に出て進むと、頭がそのことに気がついて抵抗したため、ヘビは火の穴に落ちて死んでしまった。





という話です。

この話しは“秩序を乱すものは共に滅ぶ・あるべきものはあるべき姿で!”と言うことを伝えてくれています。






そこで、最後に


「頭と尻尾だと、どっちが前に進んだ方がいい?」


と聞くと園児は


「頭!!」


と元気に答えます。そこで私は


「そうだね、その方が良いよね。頭が前にあれば眼は見えるし、鼻で匂いもわかるし、口があるから食事もできる!絶対に頭が前の方が良いよね!」


というと、園児達はまた


「そう!!」


と元気に答えてくれます。さらに


「じゃあ尻尾の言っていることは変だよね。 尻尾なのに前に出たいなんて! 尻尾には尻尾にしかできないことがあるから、前のことは頭に任せないとね!」


と言えば、園児は


「うん!!」


と返してくれます。そこで、


「頭も尻尾も自分が一生懸命やるべきことを、一生懸命やらなかったから火の中に落ちちゃったね。みんなも一生懸命やるべきことを、一生懸命やらなかったら、さっきの話しのヘビのように苦しんだり、悔しい気持ちになると思います。

先生が話をしているときは、しっかりと話しを聞く!!

発表会に向けて真面目に練習する必要があるときには、真面目に練習をする!

さっきのヘビのように苦しまなくても良いところで苦しまないためにも、自分にできることを一生懸命することが大切だ!とこの話しは教えてくれています!」




というと、園児達の

「はーい!」

と、大きな声で一生懸命返事をしてくれました。



良い返事にうれしくなります!!





年長組 第4回目の坐禅体験では


・今、自分にできることを一生懸命することが大切


ということを学んでいってくれればうれしいです。

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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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