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葬儀・葬式シリーズ 【11】 鼓鈸【くはつ】 

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われて子供坐禅会で私が話した内容をまとめたものです。





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葬儀・葬式シリーズ 【11】 鼓鈸【くはつ】




ちーん・ぼーん・じゃらーん

お葬式の最中に突然、和尚さんが大きな音を出し始めたことに驚いたことはありませんか。


ちーん・ぼーん・じゃらーん
ちーん・ぼーん・じゃらーん 
ちーん・ぼーん・じゃらーん
・・・

または

ちーん・ちーん・ちーん・ちーん
ぼーん・ぼーん・ぼーん・ぼーん
じゃらーん・じゃらーん・じゃらーん・じゃらーん
・・・


初めて見た方は驚くと思います。


もちろん意味があります。


これは2500年前の話が元になっています。


それは、お釈迦様が亡くなった時、村人が悲しみの中で持ち寄った楽器を鳴らして、別れを惜しんだという話です。


ですから、今でも大切な方が亡くなった時に、お釈迦様と同様に送りだしたいと願い鼓鈸【くはつ】を鳴らしています









ちーん・ぼーん・じゃらーんの正式名称

ちーん・ぼーん・じゃらーんと言っていますが、これらの楽器はまとめて「鳴らし物」、正式には「鼓鈸(くはつ)」と言います。


ちーんは 引磬【いんきん】

ぼーんは 太鼓

じゃらーんは 鐃鈸【にょうはち】





が正式名称となります


ですから、臨済宗の和尚さんはその音から「ちん、ぼん、じゃらん」と呼ぶことがありまし、「ちん、ぼん、じゃらん」で必ず伝わります。





今、できることを精一杯

しかし、なぜ「ちーん・ぼーん・じゃらーん」という習慣が残っているのでしょうか。

音が素敵だからでしょうか?

眠気防止にちょうどいいからでしょうか?

なんとなくでしょうか?



私は、楽器を鳴らした村人の精一杯の姿こそが、この習慣を残した理由だと思っています。


大切なお釈迦様が亡くなったとき、村人は悲しみます。


大切な方を亡くしたとき人は頭の中は真っ白になり、何も手にすることができなくなるものです。


しかし、村人は動いたのです。


今、自分にできることを精一杯したのです。


彼らにとって精一杯できることが、楽器を鳴らすことだったのです。



だからこそ、大切な方が亡くなったとき亡くなった方のために精一杯楽器を鳴らす習慣が今でも大切にされているのです。


お葬式で聞きなれない楽器が登場するのはそのためです。


この楽器の音が聞こえてとき、皆さんも亡くなった方の為に そのときできる精一杯のことをしてください。


お葬式のときに亡くなった方の為にできること、それは精一杯お参りすることです。


あの楽器の音は、ただ一心にお参りすることの大切さを教えてくれているように感じています。



今回は


お葬式のときに鳴り響く楽器の音は、お釈迦様が亡くなった時に当時の村人が悲しみの中で持ち寄った楽器を鳴らして、別れを惜しんだという話が元になっている


と覚えてもらえればうれしいです。



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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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