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紙袋と風呂敷とエコバック

先日、稚児行列の説明会に同席させていただきました。



稚児【ちご】とは“小さな子供”を意味する言葉です。


仏教などの行事の際に、清らかな心を持っている子供達が美しくよそおって行列を組み、道を歩くことを稚児行列と言います。そして、清らかな稚児行列の後ろを主役となる方が歩きます。







この稚児の衣装を持っていると言う人はほとんどいません。


ですから、行事の際には貸し出しをするのです。



600稚児衣装準備1




きれいに衣装を並べて、後は保護者が来るのを待つだけです。






600稚児衣装準備2


この時、用意されている稚児衣装の・・・・




600稚児衣装準備3

紙袋を見てある和尚様が




「そっか、今は紙袋を用意するんだね。」



と言ったのです。この和尚様の言いたいことが理解できずにいると



「昔は みんな 風呂敷を持ってきていたんだよ。今の若い人は風呂敷持ってこないもんね。」



と教えてくれました。



私は普段から衣やお土産などを風呂敷に入れて持ち運ぶ習慣がありますが、僧侶以外の同世代の方が風呂敷を使っている場面に出会うことはほとんどありません。



しかし、この和尚様が言いたかったことは風呂敷を使うか使わないかの話しではありません。



借りる衣装を持ち帰るための袋を持ってくるのか、持ってこないかと言うことなのです。





風呂敷なり、紙袋なり、エコバックを自分で用意することは、「思いやりの心」だと私は考えています。


何かを借りるときや買い物をしたとき、相手が袋を用意していただけることは多々あります。


しかし、相手に何かをしてもらうのではなく 今自分にできることは、自分ですることはとても大切です。


その中の1つが“風呂敷やエコバックを持参すること”です。


私達は 何かしてもらうことが当たり前になると 感謝の気持ちを忘れます。



過剰なサービスがあふれる現代は、多くの人達が“何かしてもらうことが当たり前”になっているように感じます。


何かしてもらうことは当たり前のことではないと実感するための第1歩こそが
“自分にできることを精一杯する”ことであり、相手のことを考えて行動をすることではないでしょうか。


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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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