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誰かの為に手を合わせるとこ


500合掌160126



ある和尚様に「合掌【がっしょう】」について興味深い話を聞かせていただきました。



「以前だったら僧侶が合掌(手を合わせ)礼拝(頭を下げる)をすれば、自然と周囲の人達が同じように合掌礼拝をした。
しかし最近はしない。自分に向かって手を合わせられれば合掌をするが、そうでなければしない!」




と言うのです。



法要の前後で僧侶が正面に向かって合掌礼拝をしたとき、以前は一般の方も自然と手を合わせて頭を下げたのです。


しかし最近は、「合掌してください、礼拝してください」と呼びかけないと動かないことが増えたとのことです。


僧侶が挨拶のために参列者に向かって頭を下げれば、今も昔も、頭を下げるそうです。




つまり、頭を下げるという動作ができないのではありません。




何かを自分に対してしてくれる人には自分も何かを返すが、自分から誰かの為に何かすることが難しくなった。




とも言えるようです。





東光寺(静岡市清水区横砂)の本山である妙心寺には



人間の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう



という教えがあります。自分だけでなく、他人も大切にするのです!



他人を大切にするためにはどうしたら良いのでしょうか?



様々なことが考えられますが、普段の生活に勝るものはありません。



静かに手を合わせて誰かの為に、自分から頭を下げる。



これも大切な修行です。



このことを繰り返すことで



「私のために、誰かが何かしてくれたから私もお返しをしよう」



ではなく



「誰かの為に喜んで何かをしよう」



という気持ちになり、この気持ちの積み重ねこそが、人間の尊さにめざめるための第1歩になるのではないでしょうか。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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