写経会のときに どんな話しをしているの? その55

東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。


※なぜ、絵葉書と法話(仏教のお話)が登場するのかはこちらをご覧ください。

※写経会の御案内はこちらをご覧ください。



 今回は第55回目です。 



500写経会 絵葉書 55 菩提2



般若心経というお経の最後の部分に菩提【ぼだい】という言葉があります。



お経の中では「ぼーじー」と唱えますが菩提には



一切の煩悩から解放された迷いのない状態



という意味があります。



絵葉書の写真は「苔【こけ】」の写真です。



ただの苔ではありません。



なんと世界遺産の苔・・・







の近くにあった苔です。



以前、世界遺産の苔寺を訪れた際に道をはさんだ壁に苔がびっしりと生えていることに気がつきました。



そのときに見た光景が大変美しく感じたことを今でもよく覚えています。苔に、



「私は世界遺産よ! さぁ私を見て!きれいでしょ!!」



という感覚はないと思います。



ただ、そこに根付き、ただ一生懸命 生きている。



そんな姿に私が勝手に感動したのです。




仏教の教えを表した言葉に



牛が水を飲めば乳となり

蛇が水を飲めば毒となる





という言葉があります。




牛がすごくて、ヘビが悪者と言うことではありません。



牛も蛇も私達の心です。



同じ「水」を



命を生かす乳とするのか。

命を奪う毒とするのか。




どのように私達の心を生かすのかを説いてくださっている言葉です。




苔は、世界遺産の中で生まれたかったと感じることなく場所を選ばす一生懸命生きている。



そう感じたときに、場所にこだわり、肩書にこだわることなど、不要な「こだわり」を捨てることで自分の心を活かしきることができるように感じまし、これこそが一切の煩悩から解放された迷いのない状態なのではないでしょうか。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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