顔を上げて歩けるようになったきっかけ

子供頃は、学校や部活など限られた範囲の中で活動していた気がします。



大人になると本当に幅広く多くの方と出会うようになりました。



そんなとき、この人と出会えてよかったな、うれしいなと感じることがある反面、この人苦手だなと感じることもありました。




ある時から、様々な要因が重なって、人と接することが極端に嫌になってしまったことがありました。



人と会いたくない、でも出かけなくてはいけない。・・・でも外に出て知っている人の顔を見たら挨拶をしなくてはいけない。話しをしなくてはいけない・・・




そんな状態になってしまったので外に出るときにはいつも下を向いて歩いているようになってしまっていました。



そんなときは元気が出るはずもなくため息ばかりが出ていました。




そんなある日、駅に出かけなくてはいけない用事があり外に出かけました。




いつものように、ため息をつきながら下を向いていました。




駅の近くに来ますと、広場で様々なお店が出てお祭りのようなことをしていることに気がつきました。




500風車170929




足元を見ながら歩いているわけですが、不意に視界にきれいな風車を持った子供がスーッと入ってきて消えていきました。何だろうと顔をあげると、そこにはたくさんの美しい風車が並べられたお店があったのです。



色とりどりのたくさんの風車が回っている光景は本当にきれいでした。





このお店 「福が来る風車【かざぐるま】」を作る職人さんのお店でした。




風車屋さんです。




羽一枚一枚から手作りするこの職人さんは、自身の作る風車を「風が吹く(福)と福が回る風車」と紹介してくれました。そして、




 「風車は“風”との出会いがとても大切です。どんな風でも良く回りますよ。しかもこの風車はため息でも良く回ります。ため息をつくと幸せがひとつ逃げていくと言われていますが、どうせため息をつくのなら風車に吹いて福に変えませんか。」




と話してくれました。




 吹いてくる風だけでなく、ため息など、どんな風でもこだわることなく、くるくると美しく回る力に変える風車の姿を見たときに
どんな出会いをも自分の力に変えることができること、良い悪いと自分が勝手に出会いに点数をと付けて自分自身が苦しんでいたことを教えてもらった気がしました。






すると、どんな出会いも、自分の力に変えることができると信じることができるようになりました。





それからは少しだけ顔を上げて歩くことができるようになった気がします。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる