卵の殻を割るのは「苦労」である 

啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である1

啐啄同時【そったくどうじ】という禅語があります。






啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である2

鶏のヒナが卵から誕生するときに、卵の内側から子供が、





啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である3

外側を親鳥が同時に卵の殻をつつくことで、殻を破り生まれて来ると言われています。





鶏に限らず、師匠と弟子。親と子の関係も、それぞれが成長するために同時に動くことの大切さを説く言葉です。





先日、この啐啄同時には異なる解釈があることを知りました。




ある和尚様は




「殻」は私達が普段の生活で生み出した「こだわり・凝り固まった考え」




啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である4





殻の中にいるのは、当然「悩む私」




と表現されました。さらに





殻を破ることで「悩みのない私」になることができると表現されました。








この「殻」を破るために必要なのが「ハンマー」です。



啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である5

そして、この「ハンマー」こそが「苦るしみや苦労」だというのです。



啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である7

「苦」と言う名のハンマーがあるからこそ「殻」を破ることができる。





啐啄同時 卵の殻を割るのは 苦労 である8

さらに、「苦」と言う名のハンマーを受け入れる覚悟を決めることで、「悩みのない私」とも表現できる本当の自分が「殻」の外に出ることができるのだと表現されたのです。




苦がなければ真の人間にはなれぬ




という言葉もあるように、苦労し、その苦労を受け入れることで、本当の自分と出会うことができるというのです。





この考え方を教えていただいたとき、
自分自身が苦るしんだときに、その苦しみが必ず自分の為になるのだと感じることができ、少し気持ちが楽になった気がします。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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