歯磨きと坐禅

500歯磨きと坐禅

私達夫婦は子供が産まれたときから気を付けたことがあります。


それは、子供の口に入れるものに大人の唾液が付かないようにすることです。



仏教の教えであるお経の中にも



子供に固い物を噛んで与えるように、師匠が弟子に教えを説いた



といった一節があるように、昔から親が固い物を咀嚼【そしゃく】し子供に与えることは一般的なことでした。



しかし子供が産まれる前、幼少期から虫歯に苦しんだ私に衝撃的なデータが示されたのです。なんと、


「大人から虫歯を引き起こす細菌が子供に感染し、やがて虫歯になる可能性が高くなる」


というものでした。



虫歯に苦しんだ私には衝撃的な情報でしたが、信頼できる情報だと判断し子供が3歳を超えるまで、子供が口にするものに他人の唾液が付かないように気を使いました。



もちろん毎日の歯磨きも、しっかりとするように見守り、仕上げもしてきました。



その結果なのかはわかりませんが、これまでは虫歯ができずに過ごしてくれています。



ある日、妻が子供の歯磨きをしている姿を見て、



「歯磨きと子供坐禅会にはよく似ている部分がある」



と感じました。



 私の娘達は幼い頃(3歳くらいまで)歯磨きを嫌がりました。機嫌が悪ければ泣き叫び口を閉じたり、痛いと足をばたつかせたりしました。


 それでも「娘の為に!」と心を鬼にして自分の足で娘の腕を抑え、無理やり歯を磨いたこともありました。



現在では嫌がることもなく歯を磨くよいになり安心をしていますし、同じ年代の子供を持つ親御さんとも共感しながら話すことできる内容だと思います。



この、「嫌がる子供に何かをさせるが、その行為が間違いなく子供の為になる」ということが「子供坐禅会」と相通じる部分だと思います。



「坐禅会があるけど行ってきたら?」



と言われて素直に



「楽しそう~、行ってみたい!」



という子供はいません。これは間違いありません。



しかし歯を磨く習慣がなければ生涯虫歯などの口内環境の悪化に苦しまなければなりません。



同様に自分自身の心を調える(磨く)習慣がなければ、一生涯乱れた心に振り回されて苦しまなければなりません。心を調える(磨く)方法は数多くありますが、その中の1つに坐禅があります。



多くの親が我が子の歯を守るために、一緒に歯を磨くのと同様に、我が子の「心」を守るために、一緒に子供坐禅会に参加することはとても良いことだと思います。



間もなく東光寺(静岡市清水区横砂)で行う春休み子供坐禅会の詳細をお知らせしますが、子供だけでは坐禅会に行きたがらない場合には、親子での参加もお待ちしています!



このような意見を書くと



「え、じゃぁ子供の頃から坐禅をしないと心は磨けないの」



と思うかもしれませんが、そのようなことは決してありません。



子供の頃から虫歯に苦しんだ私は、



歯医者さんに行って、

悪くなった歯をかなりの時間と費用をかけて治療し、

口内環境を整える方法を教えていただきながら実践し、

定期的に検診を受けることで

現在では虫歯に苦しみことは無くなりました。





「心」の問題も大人になってからでも、心が乱れたときに心を調える(磨く)実践をすることができます。



坐禅であれば、



お寺に行って、

坐禅をして、

普段から実践できる心を調える(磨く)方法を知り、

普段の生活でも実践し、

定期的に坐禅会に参加することで、

心を調える(磨く)ことができるのではないでしょうか。






子供の頃から良い習慣を身につけなくても、大人になってからでも解決することはできるのです。



しかし、幼少期に良い習慣を身につけることができれば、それにこしたことはありません。



子供の歯を磨いたことがある親御さんは、ぜひ小さいお子様には



「子供坐禅会に行ってみない?私も一緒に行くよ!」



と声をかけてみてはいかがでしょうか・・・
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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