仏様の目は何を見て 何を感じるのか

東光寺(静岡市清水区横砂)の御本尊様(中心にお祀りする仏様)は「お薬師さん」と親しまれる薬師如来【やくしにょらい】です。




 秘仏のため普段は見ることはできませんが、須弥壇【しゅみだん:仏様をお祀りする台】の中心からお参りをする私達も見守ってくださっています。




先日、親子でお参りに来てくれた方に「仏様が見守ってくださっている」と話したときに、その子供が須弥壇の仏様を見ながら



「みんな、怖い目で見てるんだね」



と言ったのです。



それに対して、母親が



「そうかなぁ、お母さんは優しい目に見えるよ」



と答えました。





 この言葉を聞いたとき、これまで仏様の「目」に注目をしていなかったことに気が付きました。さっそく、よく見てみました。




東光寺は臨済宗のお寺です。 臨済宗は坐禅を大切にする禅宗の一派です。





禅宗のお寺ですので、坐禅の大切さを伝えてくださった和尚様である達磨大師【だるまだいし】を大切にお祀りしています。



500東光寺の須弥壇001

厳しい目です








禅宗のお寺で祀られることが多い大権修利菩薩【だいげんしゅりぼさつ】もお祀りしています

500東光寺の須弥壇002










御本尊様の左右に控える脇侍【わきじ】である



500東光寺の須弥壇005

日光菩薩








500東光寺の須弥壇006

月光菩薩







500東光寺の須弥壇003

そして薬師如来と薬師如来をお参りする人を守る十二神将【じゅうにしんしょう】

500東光寺の須弥壇004




確かに、ニコニコと満面の笑みではありません。




小さい子供が見れば、「怖い目で見ている」と感じるのも無理はありません。




しかし、「怖い目で見ている」と言った子供に対して「優しい目に見える」と答えたお母さんは「怖い目」に見える仏様の目の「奥深さ」や「厳しさの中の優しさ」など多くの感情を読み取れるようになっていたのではないでしょうか。







なかなか きっかけがないと、ゆっくりと仏様の表情を拝見させていただくことがないので、しっかりと御顔を見せていただくと同時に多くのことを考えさせていただくきっかけになった親子の会話に感謝しています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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