保育園児の坐禅体験 【平成28年10月】

 東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児たち(年長組・年中組)は毎月 坐禅体験 にやってきます。




毎月、彼らは着実に成長し静かに坐ることが出来るようになってきています。





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さて、この坐禅体験の際には毎月園児に仏教のことなど話しをさせていただいています。




今月は10月ですので、「ダルマさん」と多くの方に親しまれている達磨大師【だるまだいし】について話をさせていただきました。





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禅宗【ぜんしゅう:坐禅などの修行を大切にする宗派】では達磨大師は大変大切な和尚様です。


達磨大師は禅宗の和尚様の中でも最も有名な方だと言われています。禅の教えをインドから初めて中国に伝えた方で、禅宗では初祖として仰いでいます。


 いつ亡くなったかは定かでなく、大通2年(西暦528年)10月5日とされていますが、東光寺では毎月8日に行う布薩会と合わせて達磨忌という法要を行っています。 






と、話しても保育園の園児には難しい話は伝わりづらいので、少し工夫をしたつもりでしたが・・・




上手くいきませんでした。




例年、



①達磨大師の掛け軸を見せる

②「これは誰でしょう」とクイズのように問いかける

③園児は思い思いの答えを言う

④「実は、ダルマさんなんだよ!ほら見て、ダルマさん足があるでしょう!」

⑤園児たちは「へ~、ダルマさんって足があるんだ!」などと驚く

⑥「そんなんだよ。ダルマさんはね・・・・」と話が進んでいく




といった流れで話しをしていました。




しかし、今年は




①達磨大師の掛け軸を見せる

②「これは誰でしょう」とクイズのように問いかける

③園児は思い思いの答えを言う

ここまではいっしょです。

・・・しかし

④「実は、ダルマさんなんだよ!ほら見て、ダルマさん足があるでしょう!」

と言うと

⑤´ 「え、誰それ?」 「ダルマ??」

となってしまったのです。あわてて

「赤い、まんまるのお人形で、顔が書いてる、ほら・・・家にない? 見たことはあるでしょ?」

と言っても

「・・・知らない」 「見たことない」という反応が多かったです。



お寺にやってきた園児に話しをしていますと、仏教だけでなく御先祖様が伝えてくださった多くの習慣等に触れることなく大きくなっていく人がとっても多くなっている気がします。



少しづつ増えるのではなく、爆発的に増えている気がしてなりません。



私は現在お寺と言う伝統的、そして大切な教えを伝える場所で生活をさせていただいています。しかし、こういった経験から仏教のこと伝統的文化の素晴らしいや大切さを多くの方に知ったり体験したりしてもらうための努力が足りていないことを痛感します。




これから、これまで以上に工夫と努力をしながら本当に大切なことを伝えていきたいと感じました。




とりあえず、


「へ~、ダルマさんって足があるんだ!」



を取り戻すためにがんばります!
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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