物が燃える仕組みと努力


500ロウソクの炎161002

先日、静岡市にある科学館「る・く・る」へ行ってきました。



そこで、大変興味深い実験を見せていただきました。



実験にはロウソクを使用します。




実験①

ロウソクのロウを”おたま”にいれます。
ロウの入った”おたま”を加熱します。



結果①

火が付きます







実験②

ロウソクを試験管に入れて加熱します。
さてどうなるでしょう??


結果

試験管の中のロウは溶けます。しかし、火は付きません。

やがてロウは溶け、沸騰をします。

しかし、火は付きません。

そこで、火が付かないので、試験管からロウを外に出すと・・・

沸騰していたロウが一気に燃え上がります!!






なぜこのような結果になるかと言いますと


「もの」が燃えるためには必要な物が3つあります。

1.燃えるもの

2.酸素(空気)

3.熱


です。普段通りにロウソクに火を付けようとすれば、


1.燃えるもの→ロウソク

2.酸素(空気)→ロウソクの芯の周囲にある空気

3.熱→マッチやライターの炎




が揃っていますので点火が可能です。





実験①の”おたま”にあるロウソクには3つの必要なものがあるので火が付きます。




しかし実験②では試験管の中にわずかな酸素があるだけで、とても物(ロウソク)を燃やすことができないため、ロウが沸騰しても酸素と結びつきながら炎を出すたことはありません。



しかし、ロウソクのロウが試験管の外に出ることによって多くの酸素と出会い、一気に燃焼をするのです。






仏教では、人生の大切な事とは何かに「気が付く」ことなど、「気付き」をとても大切にします。





しかし、「気が付く」ためには多くの原因が必要になります。





1つのきっかけやほんの少しの努力で「気付く」ことは少なく、




いくつものきっかけや御縁、そして努力によって「気付く」ことができるのです。




ロウソクは 「燃えるもの」 「酸素」 「空気」 の3つが揃うことにより炎を出すことができます。と、同時に何か1つでもそろわなければ、炎が上がることは無いのです。





同様に仏教徒として人生の「気付き」を求めるならば、様々な御縁や努力が必要です。





しかし、努力をしても求める結果が出ないことはたくさんあります。




このとき、すぐに努力をやめてしまっては大変にもったいない気がします。




努力を続けることが試験管の中のロウを加熱している状態だと思います。



そして、試験管の中で加熱されたロウは、何かきっかけがあり大量の酸素と触れ合えば一気に燃え上がるのと同様に、これまでの努力にピッタリと会うきっかけに出会うことができれば大きな「気付き」を得ることができるのではないでしょうか。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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