雨上がりの富士山

夏は雨が強く降ることがあります。



この日も、近隣のお寺へ出発しようとするとラジオから



「大雨警報が発令されました」



との声が聞こえてきました。



夏の雨は長く降り続くことは多くありません。用事を済ませる頃には雨は止んでいました。



夏の空気は水蒸気や水蒸気に付着する物質等の影響で見通しが悪いものです。



そのため、富士山に比較的近い静岡市でも富士山を見ることができない日が少なくありません。



しかし、強い雨が降った後は夏の富士山が顔を出してくれるものです。



この日も、暗くなり始めた頃に富士山が見えていることに気が付きました。



500夏の富士山160709



富士山が見えたとき、ある和尚様が



「お経は意味を考えながら読んでみると、意外と当たり前のことがたくさん書いてある」



と話されていたことを思い出しました。



確かに、七仏通戒偈【しちぶつつうかいげ】というお経には



悪いことをしてはいけない

良いことをしましょう

心を清らかにしましょう

これが仏の教えです




と書かれています。



確かに、お経のには当たり前のことが書いてあります。



言い換えますと、「当たり前だけど大切なこと」が書いてあるのです。



日々の生活の中で大切にしなくてはいけないことが多く書かれているのです。



しかし、私のような未熟者は日々の生活に追われて、大切なことを忘れてしまっていることが多くあります。



「夏の富士山」と言いますが、富士山は夏でも冬でも間違いなく同じ場所にあります。



周囲の空気に影響されて見えたり見えなかったりします。



お経に書かれている「当たり前だけど大切なこと」も現れては消えるものでもありません。時期や状況に左右されることなく存在す
るのです。



しかし、私の未熟で調っていない心に影響されてしまい、見えたり見えなかったりするのです。




夏でも富士山が見えるときがあるように、自分の心が調えば「当たり前だけど大切なこと」に気が付けるのだと感じることができた、ある夏の1日でした。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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