何が正しくて、何が正しくないのか・・・

中学校の教員をしていた最後の年に、理科のカリキュラムに複数の変更がありました。その中のひとつが、



「原子力」についての理解を深める



というものでした。



私は理科の教員でしたので様々な研修の斡旋が来たことを覚えています。



そこで、浜岡原発での研修へ申し込みをしたこともありました。(諸事情により参加することはできませんでしたが・・・)



正直に言いますとその頃、原発の「恐ろしさ」を理解していませんでした。



その2年後、東日本大震災が発生し、ご存知の通り福島での原発事故も起こってしまいました。




信じられない映像がテレビから飛び込んできたときに「何が正しいのか」まったく分からなくなったことをよく覚えています。




先日、初めて福島第一原発付近(数キロ圏内)を自分の眼で見ることができました。





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道中、高速道路のサービスエリアで休憩をしているときに、渋滞情報と一緒に放射線量が示された一覧が画面に表示され、驚きと緊張感を感じます。





立ち入りが許されている地域を車で通過していると様々な光景が目に飛び込んできます。





500福島160622

草原に家がポツンと残っているのかと思い、よく見ると周囲に家の基礎が多くあることに気が付きます。




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そして、大きな小学校。




ここには町があり、多くの人が生活をしていたのです。



震災によって全てが壊され、そのままの状態で残っているのです。



目の前の現実を、どのように受け止めたら良いのか・・・・



何が正しいことなのか・・・





まったく答えを出すことができずにいました。




しかし、もうひとつ驚きの光景を見ることができました。



それは、墓地がきれいになっていたことです。



家があっても住むことができない。


長時間滞在することが許されない。


元々あった学校へ通うこともできない。




そんな過酷な状況にあっても、亡くなった方へのお参りをするためにお墓へ足を運び、周囲をも清掃している姿が容易に目に浮かびます。



多くの価値観があり、原発に関しても様々な考え方があります。



現地で実際の姿を見ても「何が正しくて、何が正しくないのか」容易に判断することができません。



しかし、そんな状況下でも調った墓地を多く目にすることができたとき、亡き方を想いお参りする姿に間違いがない事だけは、はっきりと分かりました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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