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京都へ行くと嫌だと感じること

京都へ行くと嫌だなと感じることがあります。



それは衣を着た状態で新幹線に乗ったり降りたりするときです。地元の静岡では感じない視線を感じるのです。



京都では衣を着ていると中学生や高校生が私を見てくるのです。



正確には、修学旅行に来ている生徒が私を見てくるのです。




もう少し正確に表現するならば、修学旅行生が衣を着ている人間を見るのです。



これから京都駅を出発して帰宅する生徒たちはまだいいのですが、京都駅に着いたばかりの修学旅行生に遭遇すると、正直辛くなります。



彼らは、これから始まる楽しい旅行に彼らは胸をときめかせ、軽い興奮状態です。




京都 = 寺 = 坊さん




そんな方程式が彼らの心には存在するらしく




坊さんらしき人を見れば、彼らの中には写真まで撮ろうとする人までいるのです。



心の中で、




無駄な写真に撮ってしまって 後から見ても何も感じないのだろうな・・・



とか



せっかくだから異常なまでのカメラ目線で写真におさまってみようかなど、




考えて楽しんでいるときがあります。




 しかし、先日東光寺(静岡市清水区横砂)の本山である妙心寺の中を歩いているときに気が付いたことがありました。





それは、2週間の研修中におこった出来事です。




2週間の研修中は用事がない限り、研修会場から外に出ることは許されません。




唯一、外に出られるのは隣のお寺へ老師(僧侶を指導し育てる立派な和尚様)の講義を受けに行く時だけです。





その日も、朝の8時くらいに移動です。




50人程の僧侶が1列に並んで移動をします。




このような道を歩くわけです。


500妙心寺160603



せっかくなので、記念に歩いている姿を写真に撮影しようかとも考えましたが、不可能でした・・・・





ですから、歩いている姿を外から見るとこのような状態になります。




50人の僧侶が1列になって一言も話さず、一般の方も往来する道を静かに歩きます。


500こまめの行列



午前8時ということで通学する高校生もたくさん歩いています。




しかし、さすがに京都の高校生はすごいですね




50人の僧侶が一列に並んでいても驚きもしません。




携帯電話をいじっている高校生でも、


1.目をあげて50人の僧侶を確認
2.無反応(驚きもしない)
3.何事もなかったように携帯電話に目を戻す


と、なるのです・・・・




僧侶が歩いている姿が日常に溶け込んでいるんだな!




と感じながら講座を受けるお寺に到着をしました。



講座が終わり午前9時30分くらいに研修会場へ戻ります。



当然、先ほどと同様に一列で歩きます。



すると、どこからともなく聞こえてくるのです・・・



シャッター音が・・・




カシャ、カシャ、カシャ




聞こえてくるのです


「すごくな~い!いっぱいだよ、ツルツルが!!さすが京都だね!!!」


という声が・・・





修学旅行生たちの声とシャッター音が私達に向けられるのです・・・



白隠禅師坐禅和讃というお経の中に



衆生近きを知らずして 【 しゅじょう ちかきを しらずして 】

遠く求むるはかなさよ 【 とおく もとむる はかなさと 】





という部分があります。



私達自身が仏なのに
遠くに仏を探すのはもったいないことです





という意味で、



大切なものはすぐ近くにある!



とも言い換えることができます。




50人の僧侶は、ほとんどが京都在住ではありません。



遠くから集まってくるのです。



修学旅行生も京都在住ではありません。



遠くからやってくるのです。



つまり、


遠くからやってきた僧侶を、遠くからやってきた学生が見て喜ぶ 


という状態です。



仏様のような尊い心を持っていながら、どこか遠くに「心」を探し回る旅に出てしまう行為と似ている気がします。




僧侶の写真を撮る生徒たちを見ながら、そんなことを考えていました!
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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